京都大学共通テストボーダー2026徹底解析！足切りと目安を解説

皆さんこんにちは、現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。

いよいよ入試本番が近づいてきて、京都大学の共通テストボーダーや足切りラインに関する情報が気になって仕方ない時期ですよね。

「今の点数で本当に出願していいのかな？」「今年のボーダーは上がるの？下がるの？」なんて、夜も眠れないくらい不安になっているかもしれません。

でも、大丈夫です。

この記事では、そんなあなたが今一番知りたい京大入試のリアルな数値を、私の受験体験と最新の2025年-2026年向け分析データを交えて、どこよりも詳しく、ガッツリ解説していきますよ。

単なる数字の羅列ではなく、「その数字が受験生にとって何を意味するのか」「具体的にどう動けばいいのか」まで掘り下げてお話しします。

京都大学共通テストボーダーと足切りの基礎知識

まずは、京大を受験する上で避けて通れない「ボーダー」の仕組みについて、基礎から応用まで徹底的に整理しておきましょう。

多くの受験生が「なんとなく8割くらい？」と曖昧に捉えていますが、京大入試には「足切り（第一段階選抜）」という残酷な制度や、学部ごとに全く異なる独特の配点比率が存在します。

ここで「数字の読み方」を間違えると、出願戦略そのものが狂ってしまうので、合格するために最低限知っておくべき数字のリアルをしっかりお伝えしますね。

京大共通テストは何割必要か解説

「結局、京大に受かるには共通テストで何割取ればいいの？」

ここ、受験生なら誰しもが一番知りたいポイントですよね。

結論からズバリ言ってしまうと、学部によって求められる水準は全然違いますが、目安として、医学部以外の学部なら85％程度、医学部医学科なら9割（90%〜）というのが一つの基準になります。

でも、ちょっと待ってください。

「じゃあ8割ちょい取れば受かるんだ！」と単純に考えるのは危険です。

なぜなら、「ボーダー」という言葉には、実は3つの異なる意味が隠されているからなんです。

ここを区別できていないと、痛い目を見ますよ。

ボーダーの種類	意味合い	戦略的価値
①第一段階選抜（足切り）ボーダー	これを下回ると不合格決定。 二次試験の受験資格なし。	絶対に死守すべき「生存ライン」。 年度や人気度で乱高下する。
②合格可能性ボーダー	予備校が出すC判定（50%）ライン。 一般的に「ボーダー」と呼ばれる数値。	出願の目安になるが、 ここだと安心はできない「五分五分のライン」。
③実質ボーダー（合格者平均）	実際に合格した人が取っていた点数。 本当のライバルのレベル。	ここを目指すべき「真の目標ライン」。 精神的余裕が生まれる。

例えば、2026年度入試に向けたデータ分析（河合塾の推計）を見ると、文系の最難関である法学部や文学部では偏差値67.5、得点率にして80%〜83%あたりが②の合格可能性ボーダーになっています。

一方で、理系でも理学部や薬学部は偏差値65.0、得点率80%〜84%程度が目安です。

医学部医学科に至っては偏差値72.5、得点率88%〜93%という異次元のスコアが並んでいます。

ここで重要なのは、「京大は二次試験重視だから共通テストは低くてもいい」という都市伝説を信じすぎないことです。

確かに配点比率は二次試験の方が高いですが、合格者のデータ（③実質ボーダー）を見ると、みんな共通テストでもしっかり高得点を取っているんです。

共通テストで失敗して「借金」を背負った状態で、あの難解な京大の二次試験で逆転するのは、精神的にも実力的にも至難の業。

だからこそ、ボーダーギリギリではなく、合格者平均点を超えるつもりで準備することが最強の戦略になります。

ちなみに、京大の公式データでも合格者の平均点は公表されていますが、やはりボーダーラインより数%高い位置に分布しています。

この「数%」の差が、本番のプレッシャーの中で心の支えになるんですよ。

（出典：京都大学『入学者選抜要項』）

京都大学 学部別 共通テストボーダー・偏差値一覧

河合塾Kei-Netのページ（2026年度入試予想）に基づき、京都大学の学部・学科別の共通テストボーダー得点率と偏差値をまとめました。

この表における「ボーダーライン」は、河合塾が予想する合否の可能性が50％に分かれるラインを意味します。

学部	学科・専攻・日程	共通テスト得点率	偏差値
総合人間学部	総合人間 文系 (前期)	89%	67.5
	総合人間 理系 (前期)	87%	65.0
文学部	人文 (前期)	85%	67.5
教育学部	教育科学 文系 (前期)	85%	67.5
	教育科学 理系 (前期)	84%	65.0
法学部	(前期)	85%	67.5
経済学部	経済経営 文系 (前期)	86%	67.5
	経済経営 理系 (前期)	86%	65.0
理学部	理 (前期)	85%	65.0
医学部	医 (前期)	91%	72.5
	人間健康科学 (前期)	79%	60.0
薬学部	(前期)	84%	65.0
工学部	情報 (前期)	87%	65.0
	物理工 (前期)	86%	65.0
	電気電子工 (前期)	86%	65.0
	建築 (前期)	85%	65.0
	地球工 (前期)	84%	65.0
	理工化学 (前期)	83%	62.5
農学部	資源生物科学 (前期)	84%	65.0
	応用生命科学 (前期)	84%	65.0
	食品生物科学 (前期)	84%	65.0
	地域環境工 (前期)	83%	62.5
	食料・環境経済 (前期)	83%	62.5
	森林科学 (前期)	83%	62.5

京大足切り予想と点数推移の傾向

次に、京大受験生を震え上がらせる「足切り」について深掘りしましょう。

正式には「第一段階選抜」と言いますが、これは志願者が予告倍率を超えたときに発動するシステムです。

せっかく勉強してきたのに、共通テストの点数だけで門前払いされるなんて、想像しただけでもゾッとしますよね。

京大の足切り設定は学部によって異なります。具体的には以下の通りです。

• 約3.0倍：理学部、医学部医学科、工学部（一部学科）
• 約3.5倍：文学部、教育学部、法学部、経済学部、薬学部、農学部、総合人間学部

ここ数年の傾向を見ていると、非常に面白い（というか恐ろしい）現象が起きています。それは「人気学部の隔年現象」です。

例えば、「去年は〇〇学部の倍率が高くて足切りが高騰した」という情報が出回ると、翌年の受験生は怖がってその学部を敬遠します。

すると倍率が下がり、足切りが実施されなかったり、ラインが大幅に下がったりするんです。

逆に、「去年は穴場だった」と言われる学部には翌年ドッと人が押し寄せ、足切りラインが爆上がりする…といういたちごっこが繰り返されています。

また、一つ覚えておいてほしいのが、「合格ボーダー」と「足切りライン」には大きな乖離があることです。

通常、合格ボーダーが80%の学部でも、足切りライン自体は65%〜72%程度に落ち着くことが多いです（医学部を除く）。

つまり、共通テストで少し失敗しても、足切りさえ突破できれば二次試験での挽回チャンスは残されているということです。

ですが、「足切りギリギリで通過して合格した」という事例は、レアケースだからこそ語り草になるんです。

基本的には足切りラインを気にするレベルではなく、あくまで合格者平均点を目指すスタンスでいてください。

「足切りさえ超えればなんとかなる」という甘い考えは、入試直前の脆いメンタルをさらに追い詰めることになりますからね。

京大共通テストリサーチ判定の活用

共通テストが終わった直後の数日間、受験生は予備校各社が出す「共通テストリサーチ（データネットやバンザイシステムなど）」の画面とかじりつくことになります。

これ、自分の立ち位置を知るための命綱とも言えるめちゃくちゃ重要なツールです。

私のアドバイスとしては、「単一の予備校の結果だけを信じないで、複数のデータを比較する」ことが鉄則です。

なぜなら、予備校によって集まっている受験生の母集団の質や数が微妙に違うからです。

一般的に、京大のような難関大志望者は駿台の模試を多く受けている傾向があり、駿台（データネット）の判定精度が高いと言われていますが、河合塾（バンザイシステム）は圧倒的な受験者数を誇るため、全体の分布を見るのに適しています。

東進も独自の分析を持っています。

判定が出た後の考え方ですが、以下のようなマインドセットでいると冷静な判断ができます。

判定別・パンダ流アクションプラン

• A・B判定（合格圏内）：
  素晴らしい！でも、ここで「勝った」と思わないこと。
  気を引き締めてそのまま出願しましょう。
• C判定（ボーダーライン）：
  ここが一番悩みどころ。
  まさに五分五分の勝負です。二次試験の過去問の手応えはどうですか？
  もし記述模試でA・B判定を取れているなら、迷わずGOです。逆に記述が苦手なら、慎重になるべきかも。
• D・E判定（厳しい戦い）：
  絶望する必要はありません。まず確認すべきは「定員内順位」です。
  もしE判定でも、順位が募集人数の3倍以内（足切りの枠内）に入っていて、かつ二次試験の配点が高い学部なら、逆転の可能性は残されています。
  「特攻」するか、安全策で学部を変えるか、人生の岐路です。

特に見てほしいのが「度数分布表」です。

自分の点数が、志望者全体の中でどの位置にいるのか、ライバルたちはどのあたりに固まっているのかを視覚的に把握してください。

もし自分の点数が、合格者のボリュームゾーンから大きく離れていなければ、判定が悪くても戦える可能性は十分にありますよ。

京大共通テストの傾斜配点の仕組み

京大入試の面白いところであり、同時に一番ややこしいところが、学部ごとに設定された「傾斜配点」です。

共通テストの素点（そのままの点数）が、京大の合否判定でそのまま使われるわけではないんです。

例えば、文学部や教育学部、総合人間学部など多くの学部で、英語の配点は大きく圧縮される傾向にあります。

具体的に言うと、共通テストのリーディング・リスニング合計200点満点が、京大換算だと50点に圧縮されちゃう…なんてことがザラにあります。

これ、どういうことかわかりますか？

計算してみましょう。もし共通テスト英語で4点ミスしたとします。

でも、1/4に圧縮される学部なら、京大の合否判定上はたったの「1点マイナス」にしかならないんです。

「英語で失敗した…もう終わりだ」と絶望していても、換算してみたら実は軽傷だった、というケースは山ほどあります。

逆転の発想：圧縮されない科目を狙え！

逆に言えば、圧縮率が低い（あるいは配点がそのまま加算される）科目は、1点の重みがめちゃくちゃデカいということです。

• 理系学部・医学部：国語や社会、理科などは配点が比較的大きく残ることが多いです。
• 経済学部など：数学の配点が高く設定されています。

直前期の勉強戦略として、「英語をあと10点伸ばす」のと「理科基礎や社会をあと10点伸ばす」のでは、労力も京大換算後の価値も全然違います。

自分の志望学部の配点表を穴が開くほど見つめて、「最も効率よく京大換算点を稼げる科目は何か？」を計算してください。

これが賢い京大受験生の戦い方です。

また、地歴公民や理科基礎の「第1解答科目」の罠にも注意が必要です。

学部によっては、高得点の科目を採用するのではなく、「第1解答科目を優先して採用する」というルールを設けている場合があります。

これを知らずに、得意科目を第2解答にしてしまうと、いくら満点を取っても0点扱い…なんてことになりかねません。

必ず募集要項の細かい字まで読んで確認してくださいね。

2026年度京都大学共通テストボーダーの学部別対策

さて、ここからはさらに解像度を上げて、学部ごとの具体的な事情と対策についてお話しします。

法学部や経済学部のボーダー詳細

文系の中でも、法学部と経済学部はちょっと特殊な、そして極めてシビアな戦いになります。

なぜなら、2025年入試から導入される新課程科目「情報I」の配点が、他の学部に比べて高いからなんです。

ここ、本当にテストに出るレベルで重要ですよ。

具体的な数字で見てみましょう。

以前のデータ分析や2025年以降の入試配点計画を見ると、法学部や経済学部（文系）では、共通テストの総合点に占める「情報I」の割合が六分の一に達します。

例えば経済学部なら、共通テストの総合点300点満点のうち50点が情報Iです。

「たかが50点」と思いましたか？いえいえ、これは大間違いです。

京大受験生のレベル層において、英語や国語で50点の差をつけるのは至難の業です。

みんな優秀ですからね。

でも、始まったばかりの「情報I」なら、対策している人とそうでない人で平気で大きな差がつきます。

つまり、法・経志望者にとって情報Iは、もはや「副教科」ではなく「合否を左右する第6の主要科目」なんです。

法・経志望者が陥りやすい罠

多くの文系受験生が「情報は共通テスト直前に詰め込めばいいや」と考えがちですが、これは自殺行為です。

プログラミング的思考やデータの活用は、一朝一夕では身につきません。

さらに、法学部では論理的な構成力、経済学部では数理的な処理能力が求められるため、大学側も「情報の素養がある学生」を欲しているというメッセージが配点に表れているんです。

私の戦略的アドバイスとしては、高3の夏休み終了までには「情報I」の全範囲（プログラミングやネットワーク含む）の基礎学習を終えておくこと。

そして、共通テスト本番では涼しい顔をして9割以上を叩き出すのが理想の勝ちパターンです。

ここで盤石の点数を取れれば、例えば数学で「難問すぎて解けなかった…」という事故が起きても、情報の貯金でカバーしてボーダーラインに踏みとどまることができます。

この「保険」があるかないかで、二次試験当日のメンタル安定度がまるで違いますよ。

理学部や工学部のボーダー分析

続いて理系学部です。

まずは「変人たちの巣窟」と愛を込めて呼ばれる理学部から。

理学部のボーダー偏差値は例年65.0程度、得点率で言うと85%あたりが目安とされています。

しかし、この数字を額面通りに受け取ってはいけません。

理学部は京大の中でも特に「実力至上主義」の傾向が強く、合格者の点数分布が非常に広いのが特徴なんです。

どういうことかと言うと、理学部には「共通テストの国語や社会はボロボロ（7割台とか）だけど、数学と理科なら誰にも負けない」という特化型の天才たちが一定数存在します。

彼らは二次試験の理数科目で異次元の高得点を叩き出し、共通テストのビハインドを軽々とひっくり返して合格していきます。

そのため、見かけ上のボーダーラインは他学部より少し低く出ることがあるんです。

「じゃあ私も二次勝負で！」…と安易に思うのは危険です。

あなたがもし数学オリンピック級の才能の持ち主なら止めませんが、多くの「普通の優秀な受験生」にとっては、共通テストで8割強を確保して逃げ切るのが最も確実な合格ルートです。

特に2026年度入試では、第一段階選抜の予告倍率が厳しく設定される可能性もあるため、足切り回避のためにも手は抜けません。

次に工学部ですが、ここは「学科間の格差」に要注意です。

学科タイプ	特徴と対策
超人気学科 （情報・物理工など）	理学部上位層や医学部崩れが流入してくる激戦区。 ボーダー得点率は85%以上に達することも。 共通テストでのミスは命取り。
標準〜穴場学科 （地球工など）	比較的落ち着いた倍率・ボーダーになる傾向。 得点率78%〜80%でも二次力があれば戦える。 ただし年度によって人気が急騰する「隔年現象」に注意。

工学部全体に言えることは、理系科目での高得点は「当たり前」だということ。

差がつくのは、実は「英語」と「国語」です。

工学部の配点において、英語は圧縮されるとはいえ重要な得点源ですし、国語もおろそかにできません。

特に現代文の論理的な読解力は、大学での論文作成にも直結する能力として評価されています。

「理系だから国語は捨てていい」なんて昭和の考えは捨てて、安定して8割取れる国語力を身につけてください。それが、ライバルを一歩出し抜くための隠し味になります。

医学部医学科のボーダーと難易度

さて、いよいよラスボス、医学部医学科です。

ここに関しては…正直、言葉を選ばずに言えば「異常な世界」です。

ボーダー偏差値72.5、駿台全国模試の目標偏差値75オーバー。

共通テストの得点率に関しては、91%という、ミスが許されない領域での戦いになります。

「9割取れば安心」ではありません。

「9割取ってようやくスタートラインに立てる」というのが正しい認識です。

医学科の入試では、共通テストの点数が高い比率で合否判定に使われることが多く、1点の重みが他学部とは比較になりません。

ここで合否を分ける決定的な要因は何か。

それは「苦手科目の有無」です。

医学科を受験する層は、数学や理科が満点近く取れるのは当たり前。差がつかないんです。

じゃあどこで差がつくかというと、文系科目である「国語」と「社会」なんです。

医学科合格へのラストピース

医学科合格者の多くは、共通テストの国語（現代文・古文・漢文）で安定して180点以上、社会（地理や倫政など）で90点以上をキープしています。

理系科目の勉強時間を削ってでも、文系科目の完成度を極限まで高める覚悟が必要です。

京都大学共通テストボーダー攻略が不安な人へ

ここまで、学部ごとの詳細なボーダー事情や対策について解説してきました。

最後に、これから本番を迎えるあなたに、私からのメッセージを贈ります。

「京都 大学 共通 テスト ボーダー」というキーワードで検索してこの記事にたどり着いたあなたは、きっと「失敗したくない」「確実なラインを知りたい」という不安の中にいるのだと思います。

その気持ち、痛いほどわかります。

私も受験生時代、予備校のリサーチ結果を見て一喜一憂し、スマホの画面に穴が開くほどボーダー表を眺めていました。

でも、データが示している真実は一つです。

「ボーダーラインを目標にしているうちは、合格は危うい」ということです。

ギリギリを狙う戦略は、本番の緊張、体調不良、予想外の難問（数学の難化など）といった不確定要素にあまりにも弱すぎます。

2026年の京大入試において勝者となるのは、ボーダーラインを「最低目標」と捉え、そのさらに上、合格者平均点や満点を目指して準備を進めた受験生だけです。

特に新課程の「情報I」を「負担が増えた」と嘆くのではなく、「他と差をつけるチャンスだ」と捉えて戦略的に攻略する。

そんな貪欲な姿勢が、これからの京大生には求められています。

京都大学は「自由の学風」を掲げていますが、その門をくぐるためには、緻密な戦略と圧倒的な基礎学力という「規律」が必要です。

今は苦しい時期かもしれませんが、この壁を乗り越えた先には、最高の知的刺激に満ちたキャンパスライフが待っていますよ。