こんにちは。現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。
いよいよ本番が近づいてきて、当日のスケジュールを細かくシミュレーションしている頃でしょうか。
勉強の仕上げももちろん大切ですが、この時期になると特に気になってくるのが「受験 当日 昼 ごはん」の問題ですよね。
「お弁当にするべきか、コンビニで買うべきか」「何を組み合わせれば午後の試験中に眠くならないのか」「消化に良くて脳が働く最強のメニューは何なのか」など、食事に関する悩みは尽きないと思います。
私自身、京大入試の当日は極度の緊張で胃がキリキリ痛み、何を食べれば正解なのか分からずに不安な朝を迎えた記憶があります。
もしあの時、誤ってカツ丼のような消化に悪いものを食べていたら、午後の数学で頭が働かず、今の自分はなかったかもしれません。
食事は単なる栄養補給ではなく、合否を分ける立派な「戦略」の一つです。
緊張で食べられない時の緊急対策や、親御さんならどんなメッセージをお弁当に添えるべきかなど、不安要素は今のうちに全て解消しておきましょう。
この記事では、私が栄養学の本を読み、受験生時代に実際に模試で何度も自分で試してみてたどり着いた、試験当日のパフォーマンスを最大化する食事戦略を余すところなくお伝えします。
これを読めば、もう当日のランチタイムに迷うことはありません。
- 午後の試験中に強烈な眠気に襲われないための、医学的根拠に基づいた血糖値コントロール術
- コンビニやスーパーで手軽に揃う、消化吸収が早く脳のエネルギー効率を最大化する最強の組み合わせ
- 緊張で食欲がない時でも、ハンガーノック(エネルギー切れ)を防ぐための緊急対応策と必須アイテム
- 共通テスト特有の短い昼休みを有効に使い、トラブルを回避するための緻密な時間管理術
受験当日の昼ごはんで実力を発揮する戦略

まずは、試験当日の昼食における基本的な戦略について深掘りして解説します。
多くの受験生が「お腹が満たされれば何でもいい」と考えがちですが、それは大きな間違いです。
午後の試験科目(多くの場合、英語や数学、理科などの重量級科目)で脳をフル回転させるためには、「何を」「いつ」「どのように」食べるかが合否に直結する重要なファクターとなります。
血糖値の乱高下による集中力低下や、予期せぬ胃腸トラブルを未然に防ぎ、万全のコンディションで午後の試験に挑むための鉄則を押さえていきましょう。
午後の試験中に眠くならない食材の選び方

午後の試験、特に静まり返った教室で行われる英語の長文読解や数学の難問に取り組んでいる最中に襲ってくる、あの抗いがたい強烈な眠気。
これは受験生にとって最大の敵であり、恐怖そのものですよね。
「前の晩にしっかり寝たはずなのに、なぜか眠い…」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
この眠気の正体は、多くの場合、食後の「血糖値スパイク」とそれに続く「反応性低血糖」によるものです。
お昼ごはんに白米の大盛りや菓子パン、甘いジュースなど、糖質(炭水化物)を短時間に大量に摂取すると、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が急激に上昇します。
すると、人間の体は恒常性を保つために、膵臓から「インスリン」というホルモンを大量に分泌して、血糖値を強制的に下げようと働きます。
問題はここからです。
インスリンが過剰に分泌されると、今度は血糖値が急激に下がりすぎてしまい、正常な範囲を超えて低血糖に近い状態に陥ってしまいます。
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖ですが、血液中のブドウ糖が不足すると、脳は深刻なガス欠状態になります。
その結果、生体防御反応として脳の活動レベルを落とそうとし、強い眠気、あくび、集中力の欠如、ダルさを引き起こすのです。
これが、受験生を絶望させる「魔の午後」のメカニズムです。
この現象を防ぐための唯一にして最大の戦略は、「低GI食品(グリセミック・インデックスが低い食品)」を選び、血糖値を緩やかに上昇させ、一定のレベルでキープすることです。
低GI戦略の具体策
白米よりも玄米や雑穀米、食パンよりも全粒粉パンやライ麦パン、うどんよりも蕎麦の方が、食物繊維が多く含まれており、血糖値の上昇が穏やかです。
お弁当のご飯には、ぜひ「もち麦」や「雑穀」を混ぜてみてください。
また、意外と知られていないのが「温度」の重要性です。
ご飯(デンプン)は冷めると、構造が変化して「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」という成分が増加します。
これは小腸で吸収されにくく、食物繊維と同じような働きをするため、血糖値の上昇を抑える効果があります。
つまり、ホカホカの丼ものよりも、冷めたおにぎりやお弁当の方が、受験当日の昼食としては理にかなっているのです。
さらに、食べる順番も重要です。
「ベジファースト(野菜→タンパク質→炭水化物)」を守るだけで、血糖値の急上昇リスクは大幅に低減できます。
コンビニ弁当であっても、まずはサラダや副菜から口にする習慣をつけましょう。
こうした栄養摂取の工夫については、公的な健康情報サイトでも推奨されています。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット『血糖値』)
胃腸への負担が少なく消化に良いおかず

試験当日は、極度の緊張状態(ストレス環境下)に置かれています。
人間は緊張すると交感神経が優位になり、「闘争・逃走反応」が起こります。
この時、血液は筋肉や脳に優先的に配分され、胃腸などの消化器官への血流は抑制されます。
つまり、試験当日の胃腸は、普段よりも消化能力が著しく低下している状態にあるのです。
そんな状態で、普段なら何ともない揚げ物や脂っこい食事を摂るとどうなるでしょうか。
消化されなかった食物が胃に長く滞留し、胃もたれ、ムカムカ、腹痛、下痢といったトラブルを引き起こします。
さらに悪いことに、体は必死に消化しようとして胃腸へ血液を集めようとするため、肝心の脳への血流が不足し、思考力や判断力が鈍ってしまうのです。
したがって、おかず選びの基準は「高タンパク・低脂質」かつ「消化が早い調理法」であることです。
具体的には、脂質が少なく繊維質の柔らかい食材を選び、油を使わない「煮る」「蒸す」「茹でる」といった調理法が適しています。
| 判断基準 | 積極的に選びたい「合格食材」 | 当日は避けたい「リスク食材」 |
|---|---|---|
| タンパク質源 脳の神経伝達物質の材料になる | 卵料理: 卵焼き、だし巻き卵(完全に火を通したもの) 鶏肉: ささみ、むね肉(皮なし)、鶏団子 白身魚: 鱈(タラ)、カレイの煮付け 大豆製品: 豆腐、厚揚げの煮物 | 揚げ物全般: トンカツ、唐揚げ、天ぷら、コロッケ 脂身の多い肉: 豚バラ、カルビ、ハンバーグ(脂質が高い場合) 青魚の脂: サバやイワシ(DHAは良いが消化に時間がかかるため量は控えめに) |
| 野菜・副菜 ビタミン・ミネラルの補給 | 消化の良い野菜: ブロッコリー(穂先)、人参、かぼちゃ、大根の煮物 芋類: じゃがいも(ポテトサラダはマヨネーズ控えめで) | 不溶性食物繊維が多いもの: ごぼう、たけのこ、きのこ類(消化が悪くガスが発生しやすい) 生野菜: 生サラダ(食中毒リスクと体の冷えにつながる) |
よく親御さんの愛情表現として「試験にカツ(勝つ)!」という願いを込めて、立派なトンカツ弁当を持たせることがありますが、これは生理学的な観点からは非常にリスクの高い選択と言わざるを得ません。
揚げ物に含まれる大量の脂質は、消化に4時間以上かかることもザラにあります。
つまり、昼に食べたカツ丼が、午後の試験終了までずっと胃の中に残り続け、胃もたれと戦いながら問題を解くことになってしまうのです。
「ゲン担ぎ」は試験の前日や、全てが終わった後の打ち上げにとっておき、当日は「胃腸をいたわるメニュー」こそが、本当の意味での「勝つための食事」であることを忘れないでください。
緊張して食べられない時の栄養補給法

どれだけ完璧な献立を考えていても、当日の現場には予期せぬ「魔物」が潜んでいます。
極度のプレッシャー、会場の独特な雰囲気、周りの受験生のピリピリした空気…。
これらに圧倒され、喉がキュッと閉まったような感覚に陥り、「砂漠のように乾いて固形物が一切喉を通らない」という状態になることは、決して珍しいことではありません。
私自身も現役時代、センター試験の初日にこの状態になり、持参したおにぎりを一口も食べられずに焦った経験があります。
もしそうなってしまっても、絶対に焦らないでください。
「食べなきゃ体力が出ない」と無理に固形物を水で流し込むのは逆効果です。
消化機能が停止している胃に無理やり食べ物を詰め込むと、試験中に激しい腹痛や吐き気に襲われる危険性があります。
食欲がない時は、消化プロセスをスキップして、ダイレクトにエネルギーになるものを摂取する「流動食戦略」に切り替えましょう。
カバンの中に、以下の「お守りアイテム」を忍ばせておくことを強くおすすめします。
緊急時のお守りアイテムリスト
- ゼリー飲料(最重要): 「ウィダーinゼリー」や「アミノバイタル」などのパウチ型ゼリーは必須装備です。これらは「マルトデキストリン」という消化吸収に優れた糖質を含んでおり、数分でエネルギーに変わります。噛む必要もなく、少しずつ飲めるので、胃への負担も最小限です。
- ブドウ糖タブレット: ラムネ菓子でも構いません。固形物が無理でも、タブレットなら口の中で溶かすだけで、脳のガソリンであるブドウ糖を直接血管へ送り込めます。即効性は最強です。
- 一口チョコレート: チョコレートに含まれるテオブロミンにはリラックス効果があり、糖分補給と同時に緊張をほぐす効果も期待できます。高カカオのものより、普通のミルクチョコの方が消化は早いです。
- 温かい甘い飲み物: 保温ボトルに入れた甘めの紅茶やココアは、糖分補給だけでなく、内臓を温めて副交感神経を優位にし、緊張を和らげる効果があります。
「お弁当が食べられなかった」と落ち込む必要は全くありません。
人間は、一食抜いたくらいで急に倒れたりしませんし、脳のエネルギーさえ確保できていれば、集中力は維持できます。
「ゼリー飲料1個飲めたから、これでエネルギー満タンだ」と自分に言い聞かせること。
そのポジティブな思い込みこそが、午後のパフォーマンスを支えます。
弁当に添える親からのメッセージの重要性

この記事を読んでいるのが受験生を支える親御さんであれば、ぜひ「お弁当に添えるメッセージ」の力について知っていただきたいと思います。
たかが手紙、と思われるかもしれませんが、スマートフォンも封印され、知っている人が誰もいないアウェーな試験会場で戦う受験生にとって、お弁当箱を開けた瞬間に目にする親の筆跡は、何にも代えがたい強力な精神安定剤になります。
心理学的にも「安全基地(Secure Base)」という概念があります。
子供は、いつでも戻れる安心できる場所(安全基地)があると感じることで、外の世界での困難な課題(受験)に果敢に挑戦できるのです。
お弁当とメッセージは、まさにその安全基地を試験会場に持ち込むツールです。
ただし、メッセージの内容には細心の注意が必要です。
良かれと思って書いた言葉が、逆にプレッシャーとなり、子供を追い詰めてしまうこともあります。
意識すべきは「肯定」と「日常性」です。
メッセージのOK例・NG例
NG例(過度な期待・プレッシャー):
- 「絶対に合格してね!」(合格しなければ価値がないと感じさせる)
- 「ミスしないように気をつけて」(ミスへの恐怖を植え付ける)
- 「神様にお祈りしてるよ」(運頼みのような不安を煽る)
OK例(承認・安心感):
- 「いつも通りで大丈夫だよ」(日常へのアンカリング)
- 「ここまで本当によく頑張ったね」(過程の承認)
- 「終わったら好きなハンバーグ作って待ってるね」(未来への楽しみ)
- 「カイロ入ってるから使ってね」(具体的な気遣い)
また、お弁当の内容自体も「日常」を演出することが重要です。
気合を入れて高級食材を使ったり、見たこともないような手の込んだ料理を入れるよりも、毎日食べ慣れている「いつもの卵焼き」「いつものふりかけ」が入っている方が、受験生はホッとします。
「いつもと同じごはん」を食べることで、「今日もいつも通りの一日だ」と脳を錯覚させ、平常心を取り戻すことができるのです。
これを心理学用語で「アンカリング」と呼びます。
お弁当は、味の良し悪し以上に「メンタルサポートツール」としての役割が大きいことを忘れないでください。
食中毒リスクを避ける衛生管理のポイント

受験シーズンは1月〜2月と寒さの厳しい時期ですが、だからといって食中毒のリスクがゼロになるわけではありません。
むしろ、「冬だから大丈夫だろう」という油断こそが最大の敵です。
試験会場の教室は、暖房が効いていて20℃〜25℃という快適な室温に保たれていることが多く、これは多くの細菌にとっても増殖しやすい適温なのです。
さらに、リュックサックの中に入れておいたお弁当箱は、カイロの熱や背中の体温で温められ、菌の培養器のようになってしまうリスクさえあります。
万が一、午後の試験中に激しい腹痛や下痢、嘔吐に襲われたら、これまでの数年間の努力が水の泡になってしまいます。
お弁当を持参する場合は、家庭での調理段階から徹底的な衛生管理(リスクマネジメント)が求められます。
食中毒予防の3原則は「つけない、増やさない、やっつける」ですが、お弁当作りにおいては特に以下のポイントを厳守してください。
合格を守るお弁当衛生マニュアル
- 中心部まで徹底的に加熱する(やっつける):
半熟卵、レアなステーキ、生焼けのタラコなどは絶対にNGです。卵焼きは完全に固まるまで焼き、肉や魚も中心温度が75℃以上で1分以上加熱された状態にしましょう。加工肉(ハムやウインナー)も、そのまま食べるより一度加熱した方が安全です。 - 完全に冷ましてから詰める(増やさない):
これが最も重要かつ、やりがちなミスです。ご飯やおかずがまだ温かいうちに蓋をしてしまうと、蒸気が冷えて水滴(結露)となり、お弁当箱の中に水分が溜まります。細菌は「水分・栄養・温度」の3条件が揃うと爆発的に増殖します。保冷剤の上にお弁当箱を置いて急冷するなどして、完全に熱をとってから蓋を閉めましょう。 - 素手で触らない(つけない):
人の手には、黄色ブドウ球菌などの常在菌が存在しています。どんなに手を洗っても完全には落ちません。おにぎりを握る時は必ずラップを使用し、おかずを詰める時は清潔な菜箸を使ってください。「お母さんの手作り」という愛情は、素手で握ることではなく、衛生管理を徹底することに込めましょう。 - 抗菌食材を活用する:
梅干し、大葉、お酢、カレー粉、ワサビなどには、菌の繁殖を抑える効果があります。ご飯に梅干しを入れたり、おかずの味付けに少しお酢を使ったりするのも有効な知恵です。 - 生野菜は避ける:
彩りとしてレタスを仕切りに使ったり、ミニトマトを入れたりしたくなりますが、生野菜は十分に洗っても菌が残りやすく、時間が経つと水分が出てくるため、お弁当の傷みの原因になります。当日は加熱した野菜のみにするか、シリコンカップを活用しましょう。
さらに詳しい家庭での衛生管理については、農林水産省が公開しているガイドラインも非常に参考になりますので、一度目を通しておくことをおすすめします。
(出典:農林水産省『お弁当づくりによる食中毒を予防するために』)
受験当日の昼ごはんにコンビニを活用する

「試験当日の朝にお弁当を作る余裕がない」
「地方からの受験でホテル泊まりだから調理できない」
「温かいものが食べたい」
といった事情がある場合、コンビニエンスストアを活用するのも非常に賢い戦略です。
最近のコンビニ食品は品質管理が徹底されており、カロリーや栄養成分表示も明確なので、むしろ計算して栄養摂取をするにはお弁当以上に有利な面もあります。
ただし、何も考えずに好きなものを選んでいいわけではありません。
「カツ丼とカップラーメン」のような組み合わせを選べば、午後は眠気との戦いになります。
ここでは、大手コンビニ各社の特徴を最大限に活かした、受験生のための「最強の組み合わせ」を提案します。
コンビニで買える試験に勝つ組み合わせ

コンビニで選ぶ際の最大のポイントも、やはり「高タンパク・低脂質・適度な糖質」のバランスです。
「おにぎり2個だけ」「カップラーメンと菓子パン」といった炭水化物単品の組み合わせは、血糖値を急上昇させるため絶対に避けてください。
ここでは、私が受験生時代に実際に試したり、今の京大生仲間と議論して導き出した「各チェーン店の最強セット」を具体的に紹介します。
【セブンイレブン】血糖値コントロールの絶対王者
セブンイレブンは、健康志向の商品開発において頭一つ抜けています。
特に注目すべきは「もち麦」シリーズです。
- 主食:もち麦もっちり!梅こんぶおにぎり
これが最強です。もち麦に含まれる水溶性食物繊維(β-グルカン)は、糖質の吸収を穏やかにする効果が非常に高く、食後の眠気を防ぐ「セカンドミール効果」も期待できます。具材の「梅」のクエン酸で疲労回復、「昆布」のミネラルも摂れる、まさに受験生のための完全食です。 - 主菜:サラダチキンバー(プレーンまたはハーブ)
片手で食べられるスティックタイプが便利です。汁が垂れる心配もなく、参考書を見ながらでもタンパク質を補給できます。 - 副菜:カップデリ(ひじき煮、または根菜サラダ)
少量パックの惣菜シリーズです。食物繊維とミネラルをプラスすることで、血糖値の安定を盤石にします。
【ファミリーマート】和食派とDHA補給に最適
ファミマは「お母さん食堂」シリーズの焼き魚や、「スーパー大麦」のおにぎりが優秀です。
- 主食:スーパー大麦入りおにぎり(鮭や昆布)
セブンのもち麦同様、ファミマのスーパー大麦も食物繊維が豊富です。プチプチした食感があり、自然と咀嚼回数が増えるので、脳の覚醒にもつながります。 - 主菜:銀鮭の塩焼き
パックに入った焼き魚は、骨も取り除かれていて非常に食べやすいです。魚の脂に含まれるDHA・EPAは脳の神経伝達をスムーズにする可能性がありますし、揚げ物と違って消化の負担も少ない良質な脂質源です。 - 汁物:お味噌汁
温かい汁物は体温を上げ、免疫力を高めます。
コンビニ食を選ぶ際は、「迷ったら裏面の成分表示を見る」癖をつけてください。
脂質が20gを超えるような弁当(カツ丼、天丼、ハンバーグ弁当など)は、勇気を持って棚に戻しましょう。
その勇気が、午後の眠気を撃退します。
糖質制限で集中力を保つパンやサラダ

「ご飯(お米)を食べると、どうしても重たくなる…」というパン派のあなたや、「絶対に眠くなりたくないから糖質は極限まで削りたい」というストイックな受験生には、ローソンを活用した戦略がおすすめです。
ローソンは「ロカボ(適正糖質)」商品に力を入れており、特に「ブランパン(ふすまパン)」シリーズはダイエッターだけでなく、受験生にとっても強力な武器になります。
ローソンの「ブランパン」活用術
通常の食パンや菓子パンは小麦粉(精製された糖質)の塊ですが、ブランパンは小麦の外皮(ふすま)を使用しているため、糖質が劇的に低く、食物繊維が豊富です。
これを主食にすることで、食後の血糖値スパイクを物理的に起こさせないことが可能です。
- 推奨セット:ブランパン2個入 + サラダチキンスティック + ゆで卵
この組み合わせなら、糖質を抑えつつ、満腹感とタンパク質をしっかり確保できます。
午後の試験中に「頭がボーッとする」という感覚とは無縁でいられるでしょう。
ただし、ここで重大な注意点があります。
「糖質制限=脳のエネルギー不足」になるリスクです。
脳はブドウ糖を主なエネルギー源としています。
完全に糖質をカットしてしまうと、眠気は起きなくても、思考の回転が遅くなったり、計算ミスが増えたりする恐れがあります(いわゆるハンガーノック状態)。
したがって、ロカボ戦略をとる場合は、必ず「微調整用の糖分」を用意してください。
試験開始の30分前〜直前に、ラムネ(ブドウ糖90%以上のもの)を3〜5粒食べるか、一口サイズのチョコレートを食べることで、血糖値を跳ね上げることなく、脳に必要な分のガソリンだけを注入するのです。
この「低糖質の食事+直前のブドウ糖点滴」というハイブリッド戦略こそが、集中力を極限まで高める上級テクニックと言えます。
試験中にお腹が鳴るのを防ぐ食べ方

シーンと静まり返った試験会場。
英語のリスニング中や、みんなが集中している数学の時間に、「グゥ〜〜〜」と自分のお腹の音が響き渡る…。
想像するだけで冷や汗が出ますよね。
恥ずかしくて集中力が途切れてしまうだけでなく、「周りに迷惑をかけているかも」という焦りが、さらなるパニックを呼びます。
この「腹鳴(ふくめい)」を防ぐためには、実は「何を食べるか」以上に「どう食べるか」が重要なんです。
お腹が鳴る主な原因の一つに「呑気症(どんきしょう)」があります。
これは、食事と一緒に空気を大量に飲み込んでしまい、その空気が胃腸の中で動くことで音が鳴る現象です。
お腹の音を止める「食べ方」の作法
- 早食いは厳禁: 急いで食べると、空気も一緒にガブガブ飲み込んでしまいます。意識してゆっくり、一口ずつ箸を置いて食べましょう。
- よく噛んで食べる: 咀嚼(そしゃく)には、食物を細かくして消化を助けるだけでなく、満腹中枢を刺激し、脳への血流をアップさせる効果もあります。一石三鳥です。
- 炭酸飲料はNG: 試験当日にコーラやサイダーを飲むのは自殺行為です。炭酸ガスがお腹に溜まり、音の原因になるだけでなく、ゲップが出そうになって集中できなくなります。飲み物は常温の水かお茶にしましょう。
- 背筋を伸ばして食べる: 猫背で食べると胃腸が圧迫され、ガスの通り道が狭くなり、音が鳴りやすくなります。試験中と同じく、食事中も姿勢を正しましょう。
また、ガスを発生させやすい食品(サツマイモ、ごぼう、豆類など)を当日の朝や昼に大量に食べるのは控えた方が無難です。
それでも、もし試験中にお腹が鳴ってしまったらどうするか。
対処法は一つ、「気にしないこと」です。
実は、自分では「雷のような音だ」と思っていても、周囲の人は試験問題に集中していて案外聞こえていないものです。
「俺の胃腸も活発に動いて応援してくれてるな」くらいに開き直って、目の前の問題に没頭してください。
ちなみに、咀嚼(噛むこと)が脳機能に与える良い影響については、日本歯科医師会などの専門機関も情報を発信しています。
よく噛むことは、眠気覚ましにもなるので本当におすすめですよ。
共通テストの昼休み時間配分と注意点

特に現役生が初めて経験する「大学入学共通テスト」。
時間割を見ると、1日目の昼休みは「11:40〜13:00」の80分間と設定されていることが多いです(年度や選択科目によって異なりますが)。
「80分もお昼があるなら、ゆっくりお弁当を食べて、少し仮眠も取れるな」と思っていませんか?
はっきり言います。
その認識は非常に危険です。
実際の現場では、この「80分」はあっという間に消えてなくなります。
なぜなら、共通テスト特有の厳格なタイムスケジュールと、独特の混雑があるからです。
「魔の昼休み」のリアルなタイムスケジュール
例えば、13:00から次の試験(国語など)が始まるとします。
- 11:40 試験終了・回収: 解答用紙の回収と枚数確認が終わるまで、退室できません。実際に解放されるのは11:50頃になることもザラです。
- 12:00〜 トイレ争奪戦: 特に女子トイレはテーマパーク並みの長蛇の列になります。並ぶだけで20分〜30分消費することも覚悟しなければなりません。
- 12:40 入室終了・説明開始: 試験開始の20分前には「入室終了」となり、参考書をしまって静かに座っていなければなりません。この時間以降は食事はもちろん、トイレに立つのも憚られる雰囲気になります。
つまり、食事やトイレ、直前の復習に使える「自由時間」は、実質40分〜50分程度しかないのです。
もし移動教室(試験会場が変わる)の指示があれば、さらに時間は削られます。
この短い時間の中で、お弁当箱を広げ、箸を出し、ゆっくり味わって食べて、片付けて…とやっていると、トイレに行く時間がなくなったり、次の科目の復習時間がゼロになったりします。
最悪の場合、入室時刻ギリギリになってパニック状態で席に着くことになります。
私の推奨する戦略は、「片手で食べられるものを、隙間時間にサッと食べる」ことです。
おにぎりやサンドイッチなら、参考書を見ながら片手で食べられますし、食べるのに5分とかかりません。
そして、余った時間をトイレや直前チェック、そして「目を閉じて深呼吸する時間」に充てるのです。
昼休みは食事を楽しむ時間ではなく、「午後の戦闘準備を整えるための補給タイム」と割り切りましょう。
受験当日の昼ごはんを制して合格へ

たかが昼ごはん、されど昼ごはんです。
この一食の選択が、午後の数時間の集中力を左右し、ひいては合否を分ける1点、2点を生み出すかもしれません。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、1点を争う難関大入試においては、これこそが現実です。
最後に、私からあなたに伝えたい一番大切なアドバイスは、「ぶっつけ本番でやらない」ということです。
この記事で紹介した「もち麦おにぎり」も「ゼリー飲料」も、必ず試験本番前の「模試」や「過去問演習の日」に試してみてください。
「この量だと2時間後に少しお腹が空くな」「カフェイン入りのチョコを食べたらトイレが近くなったな」「このおにぎりは腹持ちがいいな」といった、あなた自身の体の反応(データ)を集めるのです。
「自分にはこの必勝ランチがあるから大丈夫」
そう確信して当日を迎えられることこそが、最強のメンタル安定剤になります。
食事というコントロール可能な要素を完璧に支配下に置き、あなたが本来の実力を120%発揮して、合格通知を勝ち取ることを心から応援しています。
頑張れ、受験生!


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