ゼロから始める漢文の勉強法!効率的な学習手順と参考書とは

国語

「漢文の勉強、何から手をつけていいか分からない…」
「周りはもう始めているのに、自分だけ置いていかれている気がする…」

そんな焦りを感じていませんか?

漢文は後回しにされがちですが、いざ始めようと思っても、膨大な量の漢字や句法を前に、どこから手をつけたら良いのか途方に暮れてしまいますよね。

でも安心してください。

実は、漢文は正しい手順で学習すれば、短期間で劇的に成績が上がる、非常にタイムパフォーマンスの良い科目なのです。

この記事では、漢文の勉強をゼロから始めるあなたのために、最短で成果を出すための具体的な学習ステップを徹底解説します。

漢文の勉強を始めるベストなタイミングから、古文との学習順序、そして共通テストや個別試験といった目的別の対策方法まで、この記事一本であなたの悩みをすべて解決します。

この記事を最後まで読めば、あなたはもう漢文の学習に迷うことはありません。

効率的な勉強法が明確になり、自信を持って学習を進めることができます。

そして、入試本番では漢文を得点源にすることで、他の受験生に差をつけ、合格という明るい未来を掴み取ることができるでしょう。

この記事で分かること
  • 漢文の勉強を始めるべき最適な時期
  • 漢文の学習にかかる時間とコストパフォーマンスの良さ
  • 漢文の勉強における古文の知識の重要性
  • 共通テストや個別試験、定期テストごとの具体的な対策方法

漢文の勉強法ゼロから始めるには?

  • 漢文の勉強を始める時期はいつがいい?
  • 漢文の勉強にどのぐらい時間がかかる?
  • 古文と漢文はどちらを先に勉強する?
  • 共通テストの漢文の難易度について

漢文の勉強を始める時期はいつがいい?

漢文の勉強を始める時期は、志望する大学の入試形式によって異なります

共通テストでのみ漢文を使うのであれば、高校3年生の夏休みからで十分間に合います

なぜなら、漢文は覚えるべき項目が他の科目に比べて非常に少なく、短期間で集中的に学習することで高得点を狙いやすいためです。

もちろん、漢文以外の科目に時間を割く必要も多いでしょう。

そのため、漢文の勉強は後回しになりがちですが、夏休みというまとまった時間を活用すれば、句法を終わらせて読解の準備を整えられます。

逆に、理系など漢文にあまり時間をかけられない場合は、高校1年生や2年生のうちに句法だけでも覚えておくと良いです。

句法を早めに固めておけば、模試で点数がすぐに上がるため、勉強のモチベーションを保ちやすくなります。

一方、国公立大学や私立大学の個別試験で漢文を使う場合は、より早く始めるべきです。

共通テスト対策が本格化する前の、高校3年生になるタイミングで句法の学習をスタートさせるのが理想的です。

個別試験では、共通テストよりも記述問題や長い文章が出題される傾向にあります。

そのため、句法を覚えた後に過去問演習や記述対策に十分な時間を確保する必要があります。

余裕があれば、高校1年生や2年生のうちに句法をマスターしておきましょう。

そうすれば、高校3年生の夏休みには個別試験レベルの演習問題に取り組むことができます。

いずれにしても、入試本番から逆算して計画を立てることが重要です。

漢文は短期間で成果が出やすい科目ですが、計画的な学習が不可欠です。

漢文の勉強にどのぐらい時間がかかる?

漢文の勉強にかかる時間は、個人の学習ペースや目標によって異なりますが、比較的短い期間で成果が出やすい科目です。

結論として、集中的に学習すれば2〜3週間、ゆっくりでも1ヵ月程度で漢文の基礎を固めることが可能です。

なぜならば、漢文の学習は句法と漢字の暗記が中心であり、覚えるべき分量が少ないためです。

例えば、漢文の句法は高校で習う基本的なもので10種類ほど、少し難しいものを含めても15種類程度しかありません。

これらを集中して覚えることで、漢文読解の土台が短期間で完成します。

このように考えると、漢文は他の主要科目に比べてコストパフォーマンスが非常に良いと言えるでしょう。

ただし、注意すべき点もいくつかあります。

漢文は配点が低い大学が多いため、漢文だけに時間をかけすぎるのはおすすめできません。

例えば、共通テストの国語全体のうち、漢文の配点は50点です。

英語や数学に比べると配点は低いため、漢文の勉強は1日1時間程度に留めて、英語や数学など配点の高い科目に時間を割くべきです。

また、参考書も数冊に絞って繰り返し学習することが効果的です。

句法を覚えるための参考書と、問題演習用の問題集を合わせて3〜4冊で完結させるのが理想的です。

こうすることで、効率的な学習が可能になり、漢文を短期間で得点源にすることができます。

漢文の基礎が固まった後は、定期的に問題演習を行い、知識を忘れないようにすることが大切です。

古文と漢文はどちらを先に勉強する?

古文と漢文のどちらを先に勉強するか迷う方も多いでしょう。

結論から言うと、古文の知識を先に身につけておくことがオススメです。

なぜなら、漢文の文章を日本語に訳した「書き下し文」は古文の文法で書かれているため、古文の知識が漢文の学習の土台となるからです。

古文の文法や単語の知識があれば、書き下し文をよりスムーズに理解できます。

古文の学習を通じて、日本語の古典的な表現や文法に慣れておくことが、漢文の理解を深める上で非常に役立ちます。

このように言うと、古文の勉強が完璧になってからでないと漢文の勉強を始めてはいけないと思うかもしれませんが、そうではありません。

古文の基礎がある程度理解できていれば、漢文の勉強と並行して進めることは可能です。

一方、古文と漢文は似ているようで異なる点も多くあります。

古文では平安時代の文化や歴史背景の知識が重要になりますが、漢文では古代中国の歴史や思想、文化に関する知識が重要です。

そのため、古文の知識が漢文にそのまま応用できるわけではありません。

しかし、古文を先に学ぶことで、古典の読解に対する抵抗感が薄れ、漢文の学習にも取り組みやすくなるメリットがあります。

ただし、志望校の入試で漢文の配点が高い場合は、漢文の学習を優先することも考えられます。

多くの場合は古文の学習を先行させるのが一般的ですが、入試の配点や自身の得意不得意に応じて柔軟に計画を立てることが重要です。

いずれにしても、どちらも早い段階から少しずつでも学習を進めることが、入試本番で焦らないための鍵となります。

共通テストの漢文の難易度について

共通テストの漢文は、他の科目に比べると比較的難易度が低く、高得点を狙いやすい科目です。

その主な理由は、出題される問題の傾向が非常に安定していることです。

奇問や難問が出題されることはほとんどなく、教科書レベルの基本的な句法や漢字の知識を問う問題が中心となります。

問題文の長さも、現代文や古文に比べると短いため、集中して読むことができます。

これが、多くの受験生にとって、漢文が高得点源となりうる最大のメリットです。

ただ、油断してはいけません。

基本的な知識を正確に覚えていないと、思わぬところで失点してしまう可能性もあります。

共通テストの漢文では、句法や単語の意味を問う知識問題と、文章全体の意味を問う読解問題が出題されます。

知識問題は、返り点や再読文字など、漢文特有のルールをどれだけ正確に覚えているかが鍵となります。

一方、読解問題は、句法の知識を活かして正確に文章を読み解き、内容の根拠を文章中から見つけ出す力が求められます。

これを考えると、難易度が低いとはいえ、基礎を疎かにしてしまうと点数にはつながりません。

逆に言えば、基礎的な句法と単語をしっかりとマスターすれば、安定して高得点を取ることが可能です。

もちろん、共通テストは時間との戦いでもあります。

漢文を15分程度で解き終えることができれば、現代文や古文に時間を回せるため、全体の得点アップにもつながります。


漢文をゼロから勉強!おすすめ参考書とQ&A

  • 句形と単語の学習の方法とオススメ参考書
  • 読解の学習方法とオススメ参考書
  • 個別試験で漢文が出る場合は?
  • 定期テストの勉強法は?
  • 漢文勉強法に関するFAQ

句形と単語の学習の方法とオススメ参考書

漢文の学習で最も重要なのが、句形と単語のインプットです。

これらをマスターすることが、漢文読解の土台となります。

句形の学習では、ただ単に公式を暗記するのではなく、必ず例文とセットで覚えるようにしましょう。

こうすることで、実際の文章でどのように使われるのかを理解できます。

具体的には、例文を声に出して何度も読み、句形の読み方と意味を体で覚えるのが効果的です。

多くの句形を一度に覚えようとするのではなく、短い期間で何度も繰り返し学習することで知識が定着します。

句形の学習におすすめの参考書は「漢文道場 基礎編」です。

この参考書は、大学受験に必要な句法が網羅されており、どのレベルの受験生にも対応しています。

また、句法ごとに例文と問題が掲載されているため、インプットとアウトプットを同時に行えるのが特徴です。

句法を学ぶ際には、この一冊を完璧にすることを目指しましょう。

一方、単語の学習も重要です。漢文特有の漢字の読み方や意味は、現代日本語とは異なることが多々あります。

これらの単語は、句法と同様に繰り返し学習することが大切です。

単語帳に載っている例文を通して、使い方を理解するように心がけましょう。

おすすめの単語帳としては「文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード」が挙げられます。

読解の学習方法とオススメ参考書

句形と単語の基礎知識を身につけたら、いよいよ読解の演習に進みます。

読解の学習で最も大切なのは、正解した問題であっても、解説をしっかり読み込むことです。

これを繰り返すことで、「なぜその答えになるのか」という根拠を明確に把握する力が養われます。

なんとなく正解してしまった問題を放置すると、次に似たような問題が出題されたときに解けなくなってしまう可能性があります。

そのため、すべての問題について、解答の根拠がどこにあるのかを文章中から探す習慣をつけましょう。

読解の演習には、まず共通テストレベルの問題から取り組むのが効果的です。

オススメの問題集は共通テストの過去問集です。

多くの人が漢文に多くの時間をかけられないと思うので、問題演習と過去問演習を並行して行うことをオススメしています。

また、センター試験の過去問も活用できます。

30年分以上あるため、演習量を確保しやすく、難易度も共通テストとほぼ同じです。

難関大学を目指す場合は、「漢文道場 入門から実戦まで」や「得点奪取漢文」に取り組んで、記述問題やより長い文章に対応する力を養いましょう。

読解演習では、文章に出てきた時代背景や登場人物、出典なども確認しておくことが大切です。

これらの知識は、直接問題として問われることは少ないものの、文章の理解を深める助けになります。

個別試験で漢文が出る場合は?

個別試験で漢文が出題される場合、共通テスト対策だけでは不十分なケースが多いです。

なぜなら、個別試験では共通テストと異なり、より長い文章の読解や、記述形式での解答が求められるからです。

そのため、共通テスト対策よりも早い段階から、より深い学習に取り組む必要があります。

例えば、難関国公立大学や早稲田大学、上智大学、私立の文学部などでは、単なる句法の知識だけでなく、文章全体の構成や論旨を正確に把握する力が問われます。

これを養うためには、記述問題を含む問題集を繰り返し解くことが不可欠です。

個別試験対策の具体的な学習法としては、まず共通テストレベルの基礎を固めた後、難易度の高い問題集に進みましょう。

ここでは、「漢文道場 入門から実戦まで」や「得点奪取漢文」といった参考書がオススメです。

これらの参考書では、実際の入試問題に即した長い文章や記述問題が豊富に掲載されています。

また、個別試験対策では、漢文常識や中国の思想についても、より深く理解しておくことが重要です。

入試問題では、儒教や道教といった思想に関する文章が頻繁に出題されるためです。

これらの背景知識があれば、文章の理解度が格段に向上します。

ただし、漢文常識を単独で勉強するのではなく、問題演習を進める中で、出てきた背景知識をその都度覚えるようにしましょう。

このように、個別試験で漢文が必要な場合は、共通テスト対策に加えて、記述や応用問題に特化した学習を計画的に行う必要があります。

定期テストの勉強法は?

定期テストで良い点を取るための漢文の勉強法は、入試対策とは少し異なります。

定期テストでは、授業で扱った範囲がそのまま出題されることがほとんどです。

そのため、授業内容を完璧に復習することが最も効果的な方法です。

具体的には、テスト範囲の文章の意味や物語のあらすじをしっかりと頭に入れておくことが重要になります。

文章の内容を理解しておくことで、設問の意図を正確に把握しやすくなります。

また、教科書の脚注や、文章中に登場する漢字の読み方、意味も合わせて覚えるようにしましょう。

これらの情報は、問題として直接問われることも多いため、見逃せません。

さらに、書き下し文を音読する練習も効果的です。

書き下し文を何度も音読することで、文章のリズムや言葉の感覚を掴むことができます。

これは、返り点や送り仮名といった漢文のルールを定着させる上でも役立ちます。

また、定期テストは、入試に向けた基礎固めの良い機会でもあります。

テスト範囲の句法や単語を完璧に覚えることで、入試本番で役立つ知識を着実に積み重ねられます。

授業で扱った文章に出てきた句法や単語は、その都度、自分のノートや参考書にメモしておくと良いでしょう。

定期テストの勉強を入試対策と切り離して考えるのではなく、入試の基礎を固める絶好のチャンスだと捉え、真剣に取り組みましょう。

漢文勉強法に関するFAQ

漢文の勉強法について、多くの受験生が抱える疑問にお答えします。

Q. 漢文にどの程度力を入れれば良いですか?

A.漢文は、短期間で基礎を固めることができる「コスパの良い」科目ですが、多くの大学で配点は高くありません。

そのため、漢文だけに多くの時間を費やすのは得策ではありません。

1日1時間程度を目安に、効率的な学習を心がけ、残りの時間は英語や数学といった配点の高い科目に充てるのがおすすめです。

Q. 句法以外の漢字の意味や読みも覚えるべきですか?

A.漢文に出てくるすべての漢字を覚える必要はありませんが、頻出の漢字や、問題演習中に分からなかった漢字は、その都度覚えておくべきです。

特に、使用した参考書などにまとめられている、漢文特有の読み方をする漢字や、国名・官職名などは、正確な読解に不可欠です。

これらの漢字は、読みと意味の両方をセットで暗記するようにしましょう。

Q. 漢文常識や背景知識の勉強はすべきですか?

A.漢文の文章は古代中国が舞台となっているため、当時の時代背景や文化を知っていると、文章の理解が深まります。

しかし、これらの知識が直接問題として出題されることはほとんどありません。

そのため、歴史や倫理といった科目を別に時間を取って勉強する必要はありません。

問題を解く中で、出てきた時代背景や思想、出典などをその都度確認し、頭の片隅に入れておく程度で十分です。

漢文の勉強法ゼロから始めるためのまとめ

この記事のポイントをまとめておきます。

  • 漢文は句法と単語の暗記が中心で、他の科目に比べて短期間で習得できる
  • 共通テストのみで使うなら高3の夏休みからでも間に合う
  • 個別試験で使う場合は高3になるタイミングで句法を始めるのが理想的
  • 漢文の基礎固めには、集中的にやれば2~3週間ほどかかる
  • 漢文は配点が低いことが多いため、1日1時間程度に留めておくのが良い
  • 古文の知識が漢文の基礎となるため、古文を先に学ぶことが推奨される
  • 句法の学習では、公式だけでなく例文とセットで覚えることが重要である
  • 句法と単語を繰り返し学習し、知識を定着させることが大切である
  • 読解問題の演習では、正解した問題でも解説を読んで根拠を確認する
  • 共通テストの漢文は難易度が比較的低く、高得点を狙いやすい
  • 個別試験では、記述問題や長い文章に対応するため、発展的な問題集に取り組むべきである
  • 定期テスト対策は、授業で扱った範囲の復習と書き下し文の音読が効果的である
  • 句法以外の頻出漢字や特有の読み方も覚えておく必要がある
  • 漢文常識や背景知識は、問題演習中に触れたものを覚える程度で十分である
  • 漢文は少ない時間で得点アップにつながるコストパフォーマンスの良い科目である
パンダ

京都在住の現役京大生・パンダです。

地方の公立高校に通っていた頃、右も左も分からないまま京都大学を目指すも、現役時代は不合格。しかし京大への思いを諦めきれず、浪人を決意しました。

周囲に予備校はなく、金銭的にも他県の予備校に通うのは難しかったため、「宅浪」という選択肢を選び、一年間独学で勉強。その結果、無事に京都大学に合格することができました。

この経験を通して、「受験に必要なのは才能ではなく、正しい情報と継続的な努力」だと実感しました。だからこそ、今は受験生の皆さんに向けて、役立つ情報を発信し、「情報の壁」を少しでも低くしたいという思いで活動しています。

趣味は漫画とアニメの鑑賞。体を動かすことも好きです!

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