宅浪から京大へ。苦手の英語を得意に変えた1年間の逆転ロードマップ

体験談

皆さんこんにちは、パンダです。

私は現役時には京都大学に不合格となり、その後1年間の宅浪を経て無事に京大工学部に合格しました。

今回はその経験をもとに、「宅浪生活でどのように英語の勉強を進めていたのか」を紹介します。

具体的にどのような時期にどんな教材を、どのような使い方で取り組んでいたのかまで紹介していくので、独学中の方や、勉強スケジュールの立て方に悩んでいる方には、特に参考になる内容になっているはずです。


現役時の英語の成績と課題

まずスタートの段階として私の現役の時の成績を話しておきます。

私が現役のとき最も苦手だった科目は英語でした。
京大模試では、他の科目が偏差値50後半だったのに対して、英語だけは40後半〜50程度。他の教科と比べて5〜10も低く、完全に足を引っ張っていました。

しかし、宅浪の1年間で京大模試の偏差値は最終的に6まで上がり、10以上の伸びを実現できました。

英語の成績が上がると、全体の成績が安定するようになっていきました。

英語が苦手で悩んでいる方には、きっと励みになる内容だと思います。


【4月〜6月】構文力を徹底的に鍛える

宅浪生活の序盤は、「英文を正確に読む力」に重点を置きました。
具体的には『京大英語から学ぶ難構文のエッセンス』という参考書に取り組みました。

この参考書は京大レベルの構文を題材に、難しい文章をいかに正確に読み取るかを徹底的に鍛えてくれます。
1日5レッスンずつ取り組み、構文を理解→記憶→音読という流れで勉強を進めました。

この参考書は、英文解釈の本の中ではトップレベルの本です。それゆえ扱っている構文は受験出てくるのはほとんど網羅されてます。

なので量が莫大で完成に時間がかかることに注意しましょう。

自分の使える時間のと相談し、余裕がある人は使ってみてください。

同時に、現役時代から使っていた『鉄壁』も活用。第一義はすでに覚えていたので、複数義や派生語に焦点をあてて語彙を増やしていきました。

なぜ構文から始めたのか?

京大英語では「英文和訳」と「和文英訳」が主な出題形式です。その両方に共通して必要なのが構文力。特に英文和訳では「構文が見抜けるか」が勝負の分かれ目です。

なのでまず時間が多くかかる英文和訳の対策から始めてきました。

皆さんもこのように自身の志望校の傾向に合わせた対策をとっていきましょう。


【7月〜8月】英文和訳力を実戦的に高める

構文力がついてきた段階で、次に取り組んだのが『英文和訳演習(中級編)』です。

この参考書は、実際の入試に近い形式で問題が収録されており、解答・解説だけでなく、採点基準まで明記されているのが特徴です。
意味は取れているのに減点される」という現象の原因を明らかにしてくれます。

なかなか宅浪では添削を受ける機会がなく、自分の訳した日本語の良くないところに気付きづらいので、貴重な機会でした。

加えて、7月からはZ会の英語の通信教材を利用。月に2回課題を提出し、プロの添削を受けることで、定期的な実力チェックとモチベーション維持につながりました。

難関校の受験対策なら Z会の通信教育

【9月〜10月】英作文と長文読解に本格的に着手

英作文

英作文の対策には『例解 和文英訳教本(文法矯正編)』を使いました。
現役時に『面白いほど英作文が書ける本』を使っていたこともあり、表現力にはある程度自信がありましたが、文法面の不安があったため、より理詰めで英作文を教えてくれるこの本に取り組みました。

この本は「なぜこの表現になるのか」を丁寧に説明してくれるため、納得しながら記憶できます。理系の人にもおすすめです。

長文読解

読解力強化にはYouTubeの「ただよび」チャンネルで配信されている、西きょうじ先生の『ロジカル英文読解』を受講しました(基礎編・標準編)。

この講座で得られた最大の収穫は、「英語の論理を見抜いて濃淡をつけて読む力」がついたこと。

「なんとなく読む」から「筆者の主張を素早く見抜く」読み方にシフトできたことで、共通テストでは現役時に80点台だったリーディングが、宅浪後には満点(しかも10分余り)を達成できました。

さらにこの講座から得られるメリットは濃淡を付けて読むというところだけではなく、単語の類推方法も教えていただけます。

単語の類推方法というのは京大の入試の英語の中では結構大きなテーマで、京大入試の英語っていうのは絶対に受験生が知らないような単語が出てきます。

これは京大が単語レベルを高く求めているというわけではなく、おそらく論理的な読み方をしていればこの部分の単語は分からなくても類推できるよねという論理的思考力を英語の中で求めてきているのだと思います。

そうした部分にまさにどんぴしゃに合っているのがこの講座です。

よって京大の英語を受けるっていう人は特にお勧めしたい講座になっています。

私はこの講座を見つけた時なぜ現役の時に見つけれなかったんだー!と強く思ったのを覚えています(笑)


【11月〜1月】過去問演習と共通テスト対策

秋以降は京大の過去問を本格的に解き始めました。
現役時に10年分解いていたので、浪人中はプラス15年分を解き、徹底的に京大英語を体に染み込ませました。

青本 vs 赤本

京大の過去問演習では『青本』の方がおすすめです。
赤本は情報がまとまっている反面、語彙や文法の「要不要」が不明瞭。

一方、青本は「読むべき単語・構文」を明確に教えてくれるため、実力を伸ばしやすかったです。

加えて先ほど述べたような、青本は論理的に英語を読み解くという観点からの解説もされているのもよいポイントです。

添削にはChatGPTを活用

Z会では英作文の添削頻度が限られていたため、ChatGPTを活用して自分の英作文をチェックしてもらっていました。

ChatGPTを活用した英語の添削の詳しい方法は以下の記事で解説しています。


加えて、自分のミスをまとめた「ミスノート」を作成し、夜に音読して表現を定着させる工夫もしていました。


【1月中旬〜入試直前】共通テスト+最終調整

共通テスト1ヶ月前(12月後半)からは、少しずつ共通テスト対策も開始。
ただし、簡単な英文ばかり読んでいると難しい英文が読めなくなるため、共通テスト対策の合間にも京大の問題を必ず挟むようにしていました。

単語対策

11月からは『速読英単語(上級編)』も追加。京大は読解に高度な語彙力が求められるので、その対策として活用しました。

ラストスパート

共通テスト終了後は再び2次試験に全振り。一年間の総復習と1週間に2題ほど新しい文章を読み続け、感覚を維持しました。


まとめ:1年間の努力は裏切らなかった

宅浪での英語学習は、量だけでなく「質と順序」が重要だと強く感じました。

  1. 構文力の強化(春)
  2. 和訳力の実践(夏)
  3. 英作文と読解の本格対策(秋)
  4. 過去問で仕上げ(冬)

この流れに沿って、自分の弱点と向き合いながら一歩ずつ進めていけば、英語は確実に伸びます。
英語が苦手だった私でも、偏差値を10以上上げて京大に合格できました。今、英語に悩んでいるあなたにも、必ずできます。

ぜひ、自分のペースで、一歩ずつ進めていってください!

受験勉強を頑張るあなたを応援します!

ここでは具体的に私の勉強スケジュールを紹介しましたが、英語の全体的な勉強法について知りたい場合は以下の記事を参考にしてみてください。

以上パンダでした。

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