皆さんこんにちは、パンダです。
地方の公立高校から京大を受験し不合格だった後に、一年間宅浪して京大に受かった経験をもとに受験生向けのブログを書いています。

パンダさん!宅浪するとなるとどのぐらいの費用がかかるの?

予備校に通うよりは安く済むけど意外と出費は多いんだよ!
今回は、私の宅浪経験をもとに宅浪にかかる費用についてお話ししよう!
「宅浪って、予備校に通わないからお金があまりかからないんでしょ?」
そんなふうに思っている人は多いかもしれません。たしかに、年間100万円以上かかる予備校費用と比べれば、宅浪は金銭的負担が軽く見えます。
ですが、実際に1年間宅浪してみると、意外と出費はあるんです。参考書や模試、通信教育、生活費……積み重なれば数十万円単位になります。
この記事では、宅浪で京都大学に合格した私が、1年間にかかった費用のリアルと、その内訳・節約方法・おすすめの使い方までを詳しく紹介します。
「できるだけお金をかけずに宅浪したいけど、最低限どれくらい必要なんだろう?」
「参考書や模試ってどのくらいのペースで使うの?」
「逆にお金をかけてよかったものは?」
こういった疑問を持つ方に向けて、体験ベースで具体的に解説していきます。
宅浪にかかる主な費用内訳|実際にかかった金額を公開

「宅浪=安い」というのは確かに事実ですが、それは予備校と比べた場合の話。全くお金がかからないわけではありません。
ここでは、実際に京都大学に合格した私が宅浪1年間でかかった費用をリアルに紹介します。
▶ 実際にかかった総額:約40万円
私の場合、1年間の宅浪でかかった合計費用は約40万円でした。
予備校浪人であれば年間100万円以上かかることも珍しくないので、半分以下に抑えられたのは確かです。しかし、「思ったよりも出費がある」というのが正直な実感でした。
▶ 内訳をざっくり紹介
項目 | 金額(目安) | 補足 |
---|---|---|
模試代 | 約7万円 | 共通テスト模試+大学別模試を複数回受験 |
参考書代 | 約2万円 | 既に持っていた本も活用 |
自習室代 | 約6万円 | 静かな学習環境を確保するために利用 |
試験関連費用 | 約20万円 | 共テ+共テ利用の私立2校+国公立3日程+宿泊・交通費 |
Z会 | 約4万円 | 添削中心に7月から利用 |
スタサプ | 約1万円 | 半年間の利用 |
合計 | 約40万円 |
▶ ポイント①:模試と試験費用は意外と高額
特に出費がかさんだのが、模試と試験関係の費用です。
共通テスト模試や大学別模試を何度も受けたことで模試代が7万円ほどに。
また、試験会場までの交通費や宿泊費、そして受験料自体もばかになりません。国公立前期・中期・後期に加え、私立大学も共通テスト利用で2校出願した結果、試験関連費用だけで20万円ほどになりました。
▶ ポイント②:環境整備にもお金がかかる
意外と盲点になりがちなのが「勉強する環境」のコストです。筆者は集中できる空間を確保するために有料の自習室を月5,000円程度で借りていました(年間約6万円)。
自宅では誘惑が多かったり、集中しづらい場合にはこうした出費も必要経費となります。

宅浪で一番課題となるのはモチベ管理。ここはお金をしっかりとかけていいところだよ!!
▶ ポイント③:映像授業・通信教育は併用
筆者は、宅浪前半にスタディサプリを半年ほど使い、夏以降はZ会の添削講座を活用する形で、通信教育を併用していました。どちらも費用はそれほど高くありませんが、自己管理が求められる宅浪にとっては重要なサポート役でした。
添削について知りたい方はこちら
予備校浪人との比較:どれくらい費用が違う?

宅浪と予備校浪人。どちらを選ぶかは受験生にとって大きな決断です。その中で「費用面の違い」は特に気になるポイントでしょう。
▶ 大手予備校にかかるお金
浪人生が大手予備校で一年間にかかる授業料は100~150万円程度といわれています。
ただしこれは授業料だけでの話なので、実際はもっと多くかかります。
京大の友達に駿台予備校で浪人していて、寮生活をしていた人がいたのですが、彼の話によると一年間で総額300万円ほどかかったそうです。
▶ 宅浪時代:40万円で京大合格
それに対して宅浪時代は、模試・通信教育・参考書・試験関連費用・自習室などすべて含めても約40万円で収まりました。予備校時代の半額ほどです。
つまり、金銭面で言えば宅浪はかなりローコストで戦える選択肢だと言えます。
▶ 予備校では「自分のペースで勉強できない」
費用以外にも、筆者は宅浪を選んだことで自分に合った勉強スタイルを貫けたという実感があります。
予備校の集団授業では、カリキュラムの進度や復習のタイミングがすべて決まっています。筆者は「もっとここをじっくりやりたい」「この分野は飛ばしたい」と思っても、自分のペースで勉強を進めることができないのが大きなストレスでした。
▶ 寮生活のハードルも高かった
もうひとつ、見逃せないのが生活面の問題。筆者は地方出身だったため、もし予備校に通うなら寮に入る必要がありました。ですが、自分の生活能力にはあまり自信がなく、「毎日の洗濯や食事管理まで自分でやるのは正直つらそう…」と感じていたそうです。
宅浪を選ぶことで、慣れた自宅環境でストレスを減らしつつ、学習に集中できたというのも大きなメリットでした。
▶ 費用の比較まとめ
項目 | 予備校浪人 | 宅浪(筆者の場合) |
---|---|---|
授業料 | 約100~150万円 | 約5万円(Z会+スタサプ) |
自習環境 | 無料(ただし拘束時間あり) | 有料自習室:約6万円 |
試験・模試代 | 別途発生 | 約27万円 |
生活費 | 寮費など別途必要 | 実家暮らしで変動小 |
合計 | 150万円+その他 | 約40万円 |
宅浪の費用を抑えるための工夫|体験談から学ぶ節約のコツ

宅浪のメリットの一つは「費用を自分でコントロールできること」です。とはいえ、あれこれ教材を揃えたり、模試をたくさん受けたりしていると、意外とお金はかかってきます。
ここでは、筆者が実際に行っていた費用を抑える工夫やコストをかけるべきポイントについて紹介します。
▶ 参考書は「中古×ネット情報」で厳選
筆者は参考書を選ぶ際、基本的にAmazonなどで中古の安いものを購入していました。
- 状態がそこまで悪くなければ、中古でも十分使える
- 書き込みが多少あっても自分で解いていけば問題なし
- 情報収集はYouTubeや受験系ブログ・サイトを活用
- 実際に本屋さんで中身を見て確認
というスタイルで、参考書代を約2万円程度に抑えました。
📌 ポイント:情報はネットで、現物は中古で。
無駄な買い直しを防ぐために、ネットでの情報収集は欠かさず行っていました!
▶ 模試は「節約対象にしない」判断
模試代は合計で約7万円と高額になりましたが、筆者はここにお金をかける価値があると判断しました。
自宅浪人だと「実力を測る機会」が極端に少なくなるため、模試の質と頻度は重要。料金が高くても、信頼できる大手予備校の模試を積極的に受けるようにしていたそうです。
💡 模試の費用は“自己投資”
その代わり、一回一回の模試を丁寧に復習・分析して、確実に得点力に結びつけていた。「数をこなすより、ひとつを深く活かす」姿勢が費用対効果を高めました。
▶ 自習室はコスパ重視&複数拠点を確保
筆者は月額5,000円の24時間使える自習室をインターネットで見つけて契約。1日あたり170円程度という計算で、カフェよりもずっとコスパが良く、図書館よりも利便性が高いと判断しました。
- カフェ:飲み物代がかかり、長時間滞在しづらい
- 図書館:閉館時間があり、混雑することもある(私は近くになかった)
- 自習室:24時間利用可、静かで集中できる環境
📌 勉強場所は3つに分散
私は「自分の部屋・リビング・自習室」の3拠点で学習していました。
同じ場所だけで勉強するとマンネリ化するため、気分転換を兼ねた場所移動はモチベ維持にも効果的でした。
宅浪でも「かけるべき費用」と「削ってよかった費用」

宅浪はすべて自分で判断しなければならないぶん、お金の使い方ひとつで勉強の効率が大きく変わります。
ここでは、実際に宅浪で京大に合格した筆者の体験をもとに、「これはお金をかけてよかった!」というものと、「ここはもう少し節約できたかも」と感じた部分をご紹介します。
▶ 最もお金をかけてよかったのは「自習室」
筆者が宅浪中に最もお金をかけてよかったと感じたのは「自習室」です。
- 24時間利用可能で静かな環境
- 1日あたり約170円というコスパ
- 自宅と異なる場所での勉強で気分転換に
- 片道15分の自転車移動がちょうど良い運動にも
自宅浪人では、どうしても生活と勉強のメリハリがつきにくくなりますが、自習室という「外部の集中空間」があったおかげで、学習リズムが安定し、メンタルの管理にも役立ちました。
💡 自習室=“コスパ最強の投資”
家と違って「誘惑がない」「人目がある」「環境が一定」など、集中するための要素がそろっていた。
▶ 削ってもよかったのは「使わなかった参考書」
大きな無駄遣いはなかったとしつつも、私が唯一「ここはもう少し節約できたかも」と感じているのが使わなかった参考書の存在です。
宅浪ではすべて自分で教材を選ぶ必要があります。そのため、ネットやYouTubeで良さそうな参考書を見つけると、つい試してみたくなってしまうもの。
📌 結果として、「買ってはみたけどほとんど使わなかった本」が数冊出てしまいました。
これは宅浪あるあるでもありますが、「迷ったら買う」よりも「絞って繰り返す」方が学習効果も高く、結果的に費用も抑えられます。
とはいえ、買ってからあまりよくないと思ったけど、もったいないから使うということはやめましょう!
これではお金も時間も無駄にしてしまいます。
宅浪の費用は予備校より高い?安い?|結局どっちが得?

受験生や保護者が宅浪を検討するときに、最も気になるのが「予備校に通うよりも費用面で本当に得なのか?」という点です。
実際に、現役時代に大手予備校(東進)に通い、その後宅浪で京都大学に合格した筆者の実体験をもとに、両者を比較してみましょう。
▶ 宅浪の最大のメリットは「圧倒的な費用の安さ」
筆者の宅浪にかかった費用は約40万円。一方、現役時代に東進でかかった費用は約70万円(授業+講座)。
単純な金額差だけでも30万円以上の節約になっています。さらに、寮費や交通費が必要な地方出身者にとっては、予備校に通う場合の出費はより大きなものになります。

地方出身の私にとって、予備校に通う=寮生活。
生活能力もそこまで高くなかったので、洗濯や食事などが負担になり、
勉強以外のことで消耗していたと思うな~
▶ 予備校の“授業の質”はやはり高い|刺激を得る場所としての価値
宅浪の最大のデメリットは、すべてを一人でこなさなければならないという点です。参考書や映像授業を駆使しても、限界を感じる瞬間があるのも事実。
つまり、授業によって得られる「理解の加速」や「新たな視点」には価値があるということ。

予備校に通っている友人が、講師の話で一気に理解できたという話を聞いたときは、
自分が数ヶ月かけてやっと理解したことを、たった数十分で吸収していたのを見て、
正直、羨ましく感じることもあったな~
▶ 結論:ベースは独学、足りないところをピンポイントで補うのが理想
基本は独学で、夏期講習や冬期講習などで自分の苦手を補強する。
それが一番コスパよく、無駄も少ない学習スタイルだと思います。
現在は、YouTubeやスタディサプリのように、質の高い授業が低価格または無料で手に入る時代。うまく活用すれば、予備校と同じような学習体験を再現することも可能です。
まとめ:宅浪でも京大合格は可能!カギは“お金のかけ方”

宅浪には確かに不安や孤独が伴いますが、正しくお金を使い、戦略的に学習すれば、十分合格は狙えます。
- ✏ 自習室など、集中環境への投資は惜しまない
- ✏ 模試や映像教材など、“独学の弱点”を補うものにはお金をかける
- ✏ 教材は厳選し、不要な出費を抑える
そして何より大事なのは、「人に言われて」ではなく「自分で決めた」学習スタイルを貫くこと。
この記事を読んだ皆さんが、自分にとって最適な「お金のかけ方」を見つけ、後悔のない1年を過ごせることを願っています。
宅浪を成功させるためのポイントは下の記事にまとめてあります。
以上パンダでした。
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