皆さんこんにちは、パンダです。
地方の公立高校から京大を受験し不合格だった後に、一年間宅浪して京大に受かった経験をもとに受験生向けのブログを書いています。

パンダさん!過去問演習を始めようと思ってるんだけど赤本と青本のどちらを使ったらいいの?

どちらを使うべきか悩むよね~
じゃあ今回は赤本と青本のどちらを使うべきか詳しく解説するよ!
大学受験が本格化してくると、避けては通れないのが「過去問演習」。
いざ買おうとすると目に入ってくるのが、「赤本」と「青本」。
本屋の棚で両方を手に取り、「どっちを買えばいいの?」「違いあるの?」と悩んだことがある人も多いはずです。
私自身も現役・浪人の両方を経験し、京大の赤本と青本の両方を使いました。
そして今、もし誰かに「どっちがいい?」と聞かれたら、私は「青本があるなら、青本を選んだ方がいい」と答えます。
なぜ青本なのか?どういう人には赤本が向いているのか?
この記事では、両者の違い・使い方・志望校別の選び方を、実体験も交えながら丁寧に解説していきます。
この記事を読むことで、赤本と青本の両方の特徴、そして自分にはどちらが向いているか分かります!

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過去問演習の方法を知りたい人は下の記事を参考にしてください!!
赤本と青本の違いを比較(表付き)

赤本と青本、何がどう違う?
多くの受験生が混同しがちな「赤本」と「青本」。
実は、そもそもの作り手や目的が違うため、内容にも大きな差があります。
以下に、両者の主な違いを表にまとめました。
比較項目 | 赤本(教学社) | 青本(駿台) |
---|---|---|
出版元 | 教学社 | 駿台文庫(駿台予備学校) |
対象大学 | 全国の国公私立大を網羅 | 東大・京大・一部旧帝大など難関国立が中心 |
解説の詳しさ | 基本的な解説(やや簡素) | 解説が丁寧(駿台講師による分析つき) |
問題のレイアウト | 本試験に近い(冊子スタイル) | 科目ごとに構成され、復習しやすい |
特徴的な点 | 大学の種類が豊富で手に入りやすい | 難問の意図や出題傾向まで深堀りされている |
京大志望・難関国立志望者は「青本」がおすすめな理由

詳しくて汎用性の高い青本の解説
もしあなたが京大・東大・旧帝大など、難関国公立大学を目指しているなら、青本の過去問を強くオススメします。
その最大の理由は、解説の質と量の圧倒的な違いです。
たとえば、私が京大の過去問を解いていて特に「青本のすごさ」を感じたのは、化学と英語の2科目でした。
▶化学:単なる解説にとどまらない「背景の理解」まで
京大の化学は、思考力や論理の組み立てが問われる出題が多く、ただの暗記や公式のあてはめでは歯が立ちません。
青本の化学では、問題の丁寧な解説に加えて、類題が出た場合のアプローチ方法や、大学で学ぶ発展的な内容への言及まで記載されています。
実際に私が使っていた青本の化学(25年度分)は、他の科目に比べて圧倒的に分厚く、1問の解説に数ページかけていることも珍しくありませんでした。
これは赤本にはない、青本ならではの深みです。
▶英語:意味のない単語暗記から解放される
英語の解説の違いも非常に大きく、青本の真価が光るポイントです。
赤本では、和訳と簡単な問題解説、そして出てきた英単語の意味が記載されている程度。正直に言えば、「この単語も覚えなきゃダメなの?」と思わされるような構成です。
しかし、京大の英語には「読めなくて当然の単語」が意図的に含まれていることがあります。
そうした部分を読み飛ばしてでも、「文全体の論理関係」を把握することが重要なのですが、その点を青本では明確に解説してくれます。
「この単語は覚えていなくても解ける。なぜならこの文脈ではこういう構造で、選択肢をここで絞れるから——」
こういった説明は、受験生にとってまさに現場で戦える力をくれる指導です。
簡単に言えば、
知識でゴリ押しするのが赤本、論理で解かせてくれるのが青本
という違いが、青本の価値を物語っています。
それ以外の受験生には「赤本」が基本

どんな人に赤本が向いているのか?
ここまで青本をオススメしてきましたが、もちろん赤本が向いているケースもあります。
実際、全国の大学を網羅している赤本は、今でも多くの受験生にとって欠かせない存在です。
では、どんな受験生に赤本が合うのでしょうか?
青本との比較から、以下のようなタイプが考えられます。
赤本が向いている人のタイプ
- 志望校に青本が存在しない
→ これはもう仕方ありません。赤本が唯一の選択肢になります。 - 既に過去問に慣れており、解答を見るだけで納得できるレベル
→ 解説の冗長さを嫌う人には、赤本の簡潔さが心地よく感じられるはず。 - 限られた時間で全体像をつかみたい人
→ 青本はボリュームが大きいため、時間がない受験生には重く感じることも。
実際に私自身、現役時代は赤本も使って京大の対策をしていましたが、特に英語の解説にはかなり苦戦しました。
「この単語も覚えないといけないのか……」
赤本の構成は和訳+単語解説が中心で、問題の背景や論理構造の説明はほとんどなし。
その結果、私は出題意図を読み取る訓練よりも、「とにかく難単語を覚える作業」ばかりに時間を使ってしまったのです。
その経験を経て、浪人時に青本を手に取ったときは、まさに目から鱗でした。
赤本=解答本、青本=解説本
私の感覚では、赤本は「解答を知る本」、青本は「なぜその解答に至るのかを学ぶ本」という印象です。
赤本を読むと、「なるほど、そう書けば正解なんだな」と納得はできます。
ただ、自分がその場でどうしてその答えにたどり着けるのかという視点は抜けがちです。
一方、青本はその部分にしっかり焦点が当てられています。
試験本番での思考のプロセスに寄り添った構成だからこそ、再現性のある実力がつきやすいのです。
とはいえ、ある程度理解が進んでいる人にとっては、青本の解説は「ややくどい」と感じることもあるでしょう。
そんな場合は、必要なところだけ読む・赤本と併用するといった柔軟な使い方もおすすめです。
志望校別の選び方ガイド

ここまでの内容を踏まえて、最終的に「自分は赤本・青本のどちらを使うべきか?」を判断するための指針をまとめます。
志望校ごとの特徴や選択肢を意識して、自分に合った過去問演習をしていきましょう。
旧帝大・難関国公立大(京大・東大・東北大・阪大など)
→基本的に「青本」がおすすめ。
私自身、京大受験において赤本と青本の両方を使いましたが、明らかに青本の方が合っていました。
特に英語や化学のように思考力が問われる問題では、なぜその解答に至るのかを段階的に教えてくれる青本の解説は非常に実践的です。
また、東大志望の友人たちも例外なく青本を使っていました。
彼らが共通して語っていたのは、
「青本の解説は、問題をどう読むか、どんな視点で解けばよいかを教えてくれる」
という点でした。
さらに東大には鉄緑会が出している過去問解説書(かなりアカデミックで詳しい解説)もありますが、これはあくまで東大限定の選択肢であり、他大学では基本的に青本が最上級の教材になると考えてよいでしょう。
難関私立大学(早慶・上智など)
→赤本がベース。ただし学部・年度によっては青本も。
私立大学の多くは赤本のみ出版されていることが多いですが、早稲田や慶應の一部学部については青本も存在します。
過去問の解説が薄いと感じる場合は、問題集や参考書で補う意識も必要になります。
また最近ではyoutubeに問題の解説が載っていることもあります。
分からなかった場合には「○○年 ○○大 数学」のように検索してみるのもありでしょう。

個人的にyoutubeを勉強に使わないのはもったいない気がするな!
下にオススメyoutuberが載っている記事とSNSの使い方の記事を置いておくので興味がある人は参考にしてみてね!
中堅~地方国公立大学・地方私立大学
→赤本一択で問題なし。
青本は全国すべての大学に対応しているわけではなく、旧帝大・一部の有名大に限られます。
そのため、ほとんどの受験生は赤本を使うことになりますが、問題傾向や出題形式を知るという点では十分に役立ちます。
ただし、赤本の解説は簡潔なので、「なぜこの解答なのか」に不安がある人は、学校の先生に聞いたり、オンラインの解説動画などを併用したりするのもよいでしょう。
まとめ|赤本・青本の違いと選び方の総整理

ここまで、赤本と青本の違いや使い分けについて詳しく解説してきました。
最後に、内容をコンパクトに整理しておきましょう。
赤本と青本の違いまとめ
特徴 | 赤本 | 青本 |
---|---|---|
解説の分量 | 少なめでコンパクト | 多めで丁寧 |
解説の質 | 解答の根拠より「正解例」中心 | 解答の根拠・発想法までカバー |
向いている人 | 解説なしでも理解できる人、時間のない人 | 思考プロセスを学びたい人、記述式に慣れたい人 |
対象大学数 | 全国の大学(ほぼ全大学) | 旧帝大+一部の難関大(限られた大学のみ) |
筆者が青本を推す理由
私が青本を強くオススメする理由は、単なる情報量の多さではなく、「本番でどう考えればいいか」まで教えてくれる実践的な解説にあります。
実際、現役時代に赤本で京大英語を解いていたとき、難しい単語を片っ端から暗記するしかないと思い込んでいました。
けれど、青本を読み始めてからは、「単語ではなく、文の論理関係から読むべきだ」という視点を得られたのです。
「いままで読めなかった京大英語の文章が、青本の解説を通して初めて論理的に理解できた」
「難しい単語は無理に覚えなくてもよいと知り、無駄な勉強から解放された」
このとき、私は心から思いました。
「青本をもっと早く使っていればよかった」と。
過去問はただ解いて終わりではなく、「どうやって解くか」「なぜその答えにたどり着けるか」を理解することこそが、合格への近道です。
赤本・青本、どちらを選ぶにしても、自分の目的に合った使い方をすることが最も大切です。
最後に
大学受験は、自分に合った教材を選び、使いこなすことが成功の鍵です。
「赤本青本どっちがいいの?」と悩む受験生の一助になれば幸いです。
以上パンダでした!
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