ケッペンの気候区分の覚え方|記号と語呂で簡単に攻略するコツ

こんにちは。現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。

地理の勉強を進めていると、必ずぶつかるのがケッペンの気候区分ですよね。AfとかBSとかCfaとか、アルファベットの記号がずらっと出てきて、しかも13個も気候区があって、正直「これ全部丸暗記するの……?」と頭を抱えているあなたも多いかなと思います。私も最初はそうでした。

でも、安心してください。ケッペンの気候区分は、覚え方のコツさえつかめば、丸暗記しなくてもスラスラ判定できるようになります。この記事では、記号の意味や語呂合わせ、樹林の有無による分け方、雨温図からの見分け方まで、関連キーワードでよく検索される疑問をまるごと整理してお伝えします。

サバナ気候とステップ気候の違いや、地中海性気候と温暖冬季少雨気候の区別といった、みんながつまずくポイントもしっかりカバーしますよ。読み終わるころには、共通テストや入試の雨温図問題が「あ、これね」と落ち着いて解けるようになっているはずです。

  • ケッペンの気候区分の記号が表す意味と仕組み
  • 丸暗記に頼らない語呂合わせと分類の考え方
  • 12の気候区それぞれの特徴と代表的な地域
  • 雨温図から気候区分を判定する具体的な手順
目次

ケッペンの気候区分の覚え方の基本

まずはここから。ケッペンの気候区分は、記号のルールと分類の考え方さえ理解すれば、あとは流れで覚えられます。この章では、記号の意味、気候帯の順番を覚える語呂合わせ、樹林の有無による分け方、降水パターンの読み取り方、そして12気候区の一覧までを一気に整理していきます。土台になる部分なので、ここをていねいに押さえていきましょう。

記号の意味を知ればラクに覚える

ケッペンの気候区分でいちばん大事なのは、記号を丸暗記するのではなく「翻訳」として理解することです。AfやCfbといった記号は、ランダムなアルファベットの羅列ではありません。それぞれの文字にちゃんと意味があるんですよ。

記号は基本的に2〜3文字で構成されています。1文字目の大文字が「気候帯」、2文字目の小文字が「降水のパターン」、3文字目があれば「気温の細かい区分」を表しています。たとえばCfaなら、C(温帯)+ f(年中湿潤)+ a(夏が暑い)という3つの情報が組み合わさっているわけです。

この仕組みがわかると、記号を見ただけでその土地の気候がイメージできるようになります。逆に言えば、文字の意味を1つずつ覚えてしまえば、12個の気候区を別々に暗記する必要はないんです。これがケッペンの気候区分を攻略する最大のコツかなと思います。

記号の読み方の基本ルール
  • 1文字目(大文字)=気候帯(A〜E)
  • 2文字目(小文字)=降水パターン(f・s・w・mなど)
  • 3文字目(小文字)=気温の区分(a・b・c・d)

熱乾温冷寒で気候帯の順番を覚える

気候帯を表す1文字目の大文字は、A・B・C・D・Eの5種類。これは赤道に近い低緯度から、極に近い高緯度に向かって順番に振られているのがポイントです。暑い地域がA、寒くなるほどアルファベットが進んでいく、と覚えてください。

具体的には、A=熱帯、B=乾燥帯、C=温帯、D=冷帯(亜寒帯)、E=寒帯。この順番を覚えるのにぴったりなのが、「熱乾温冷寒(ねつ・かん・おん・れい・かん)」という語呂合わせです。声に出して何回か唱えると、自然と頭に残りますよ。

「なんで暑い順なの?」と思うかもしれませんが、これは緯度と気温が深く関係しているからですね。赤道付近はずっと暑いから熱帯(A)、高緯度に行くほど寒くなって最後は一年中凍っている寒帯(E)。地球儀をイメージしながら覚えると、より定着しやすいかなと思います。なお、Bの乾燥帯だけは緯度ではなく「乾燥しているかどうか」で決まる例外なので、そこは少し頭の片隅に置いておいてください。

樹林の有無で大きく分ける考え方

ケッペンが気候を分類するときに、いちばん最初にやったのが「樹林(樹木)が育つかどうか」で世界を二分することでした。ケッペンはもともと植生、つまり自然に生えている植物の分布に注目した人なんですね。だから「木が生えるか・生えないか」が出発点になっています。

樹林が育つのは、熱帯(A)・温帯(C)・冷帯(D)の3つ。一方で、樹林が育たないのが乾燥帯(B)と寒帯(E)です。そして樹林が育たない理由でさらに2つに分かれます。乾燥が原因で木が生えないのが乾燥帯(B)、寒さが原因で木が生えないのが寒帯(E)、という整理です。

この「まず樹林のあり・なし → なしの場合は乾燥か寒さか」というフローチャートを、自分で紙に描けるようにしておくと強いですよ。12の気候区がバラバラの暗記項目ではなく、一本の流れでつながって見えてきます。私も受験生のときは、このフローを何度もノートに描いて頭に叩き込みました。

小文字fswで降水パターンを見分ける

気候帯(大文字)が決まったら、次は2文字目の小文字で降水のパターンを表します。ここで主役になるのがf・s・wの3つです。それぞれドイツ語や英語に由来していて、意味を知ると覚えやすくなります。

fは「年中湿潤」、つまり一年を通してまんべんなく雨が降るタイプ。sは「夏に乾燥(summer dry)」で、夏に雨が少なく冬に降るタイプ。wは「冬に乾燥(winter dry)」で、冬に雨が少なく夏に降るタイプです。s=サマードライ、w=ウィンタードライと英語で結びつけると、どっちがどっちか迷わなくなりますよ。

もう1つ、熱帯にだけ登場するmという記号もあります。これは弱い乾季はあるけれど降水量が多くて熱帯雨林が成立する、熱帯モンスーン気候を表すもの。少し特殊なので、まずはf・s・wの3つを確実に押さえるのがおすすめです。

降水の小文字まとめ
  • f=年中湿潤(一年中まんべんなく雨)
  • s=夏に乾燥(summer dry)
  • w=冬に乾燥(winter dry)
  • m=熱帯モンスーン(弱い乾季はあるが多雨)

13の気候区を一覧でまとめて整理

ここまでの記号のルールを使えば、13の気候区はすべて説明できます。一覧表で整理してみましょう。気候区・記号・特徴・代表的な地域をセットで覚えると、地図問題にも対応できるようになりますよ。横長の表なので、スマホの方は横にスクロールして見てくださいね。

気候帯記号気候区主な特徴代表的な地域
熱帯AAf熱帯雨林気候年中高温多雨・常緑の密林アマゾン川流域
熱帯AAm熱帯モンスーン気候弱い乾季はあるが多雨インド南西岸
熱帯AAwサバナ気候雨季と乾季が明瞭・長草草原ブラジル高原
乾燥帯BBW砂漠気候降水が極端に少ないサハラ砂漠
乾燥帯BBSステップ気候短い雨季に短草草原ウクライナ
温帯CCfa温暖湿潤気候夏高温多湿・四季が明瞭日本の本州
温帯CCfb西岸海洋性気候夏すずしく冬温暖・年中湿潤西ヨーロッパ
温帯CCs地中海性気候夏乾燥・冬に降水地中海沿岸
温帯CCw温暖冬季少雨気候夏に降水・冬は乾燥華南
冷帯DDf亜寒帯湿潤気候年中降水・針葉樹林シベリア西部
冷帯DDw亜寒帯冬季少雨気候冬は極寒で乾燥・年較差大シベリア東部
寒帯EETツンドラ気候最暖月0〜10℃・コケ類北極海沿岸
寒帯EEF氷雪気候一年中氷雪南極大陸

表を眺めると、記号のルールがそのまま特徴に直結しているのがわかるかと思います。たとえばCsなら「温帯で夏に乾燥」、Dwなら「冷帯で冬に乾燥」。記号を翻訳するだけで特徴が言える状態を目指しましょう。

雨温図で解くケッペンの気候区分の覚え方

記号と気候区を覚えたら、いよいよ実戦です。入試や共通テストでは、雨温図(気温と降水量のグラフ)を見てどの気候区かを答える問題がよく出ます。この章では、雨温図からの判定手順と、受験生がとくに間違えやすい紛らわしい気候区の見分け方を解説します。ここを押さえれば、得点に直結しますよ。

雨温図から気候を判定する手順

雨温図を見るときは、「気温 → 降水」の順番でチェックするのが鉄則です。いきなり降水量から見ると混乱するので、まずは折れ線グラフ(気温)に注目しましょう。

判定の手順はこんな感じです。まず最寒月と最暖月の気温を確認します。最寒月が18℃以上なら熱帯(A)。最暖月が10℃未満なら寒帯(E)で、さらに最暖月が0℃以上ならツンドラ気候(ET)、0℃未満なら氷雪気候(EF)です。最暖月が10℃以上で最寒月が-3℃未満なら冷帯(D)、最寒月が-3〜18℃なら温帯(C)と判定できます。

気候帯が決まったら、棒グラフ(降水量)を見て季節パターンを判定します。一年中まんべんなく降っていればf、夏に少なければs、冬に少なければw。この順番で見ていけば、たいていの雨温図は判定できますよ。乾燥帯(B)だけは気温ではなく乾燥限界の計算で判定するので、降水量が全体的に少ない雨温図はBを疑ってください。

雨温図判定の流れ
  • ① 最寒月・最暖月の気温で気候帯(A〜E)を決める
  • ② 全体に降水が少なければ乾燥帯Bを疑う
  • ③ 降水の季節(f・s・w)で気候区を確定する

サバナ気候とステップ気候の違い

受験生がいちばん混同しやすいのが、サバナ気候(Aw)とステップ気候(BS)です。どちらも「草原が広がる」イメージがあるので、ごっちゃになりがちですよね。私の周りでもここで失点する人がとても多かったです。

区別のポイントは、そもそも所属する気候帯が違うこと。サバナ気候は熱帯(A)、ステップ気候は乾燥帯(B)です。サバナ気候は雨季と乾季がはっきり分かれていて、雨季にはしっかり雨が降ります。乾季に草が枯れて、まばらな樹木と長い草の草原(サバナ)が広がるのが特徴。

一方でステップ気候は乾燥帯なので、一年を通して降水量が少なめ。砂漠ほどではないけれど乾燥していて、短い雨季に背の低い草(ステップ)がわずかに育ちます。雨季にまとまった雨があるのがサバナ、全体的に雨が少ないのがステップ、と覚えるとスッキリ区別できますよ。雨温図では、降水量の多い月の量に注目すると見分けやすいです。

地中海性と温暖冬季少雨の見分け

もう1つの難所が、地中海性気候(Cs)と温暖冬季少雨気候(Cw)の区別です。どちらも温帯(C)で、雨の降る季節が偏っているという共通点があります。でも、ここは記号を見れば一発で区別できるんです。

カギは2文字目の小文字。Csのsはサマードライ(夏に乾燥)、Cwのwはウィンタードライ(冬に乾燥)でしたよね。つまり地中海性気候は夏に乾燥して冬に雨が降る、温暖冬季少雨気候は冬に乾燥して夏に雨が降る、というちょうど逆のパターンです。

地中海性気候はオリーブやぶどう、柑橘類の栽培で有名で、地中海沿岸やカリフォルニアが代表例。温暖冬季少雨気候は華南やインド北部など、モンスーンの影響で夏に雨が集中する地域に分布します。雨温図では、気温が高い夏に雨が少なければCs、雨が多ければCwと判断できます。季節と降水の関係をセットで押さえておきましょう。

紛らわしい気候区の覚え分けのコツ

紛らわしいペアは、対比でまとめて覚えるのがいちばん効率的です。1つずつバラバラに暗記するより、「何が違うのか」をはっきりさせたほうが記憶に残りますよ。

たとえば温暖湿潤気候(Cfa)と西岸海洋性気候(Cfb)。どちらも温帯で年中湿潤(f)ですが、3文字目が違います。a=夏が暑い(日本型)、b=夏がすずしい(西ヨーロッパ型)。日本の蒸し暑い夏がCfa、イギリスの過ごしやすい夏がCfb、とイメージするとわかりやすいかなと思います。

間違えやすいペアの整理
  • Aw(サバナ)↔ BS(ステップ):熱帯か乾燥帯か/雨季の雨の量
  • Cs(地中海性)↔ Cw(温暖冬季少雨):夏乾燥か冬乾燥か
  • Cfa(温暖湿潤)↔ Cfb(西岸海洋性):夏が暑いかすずしいか

こうやって「対立軸」を意識すると、紛らわしさが一気に減ります。植生や土壌、代表的な農作物まで一緒に覚えておくと、正誤問題や論述問題にも対応できて一石二鳥ですよ。

南半球の雨温図を読むときの注意

意外な落とし穴が、南半球の雨温図です。南半球は北半球と季節が逆なので、気温が高くなる時期が一年の中央ではなく両端に来るんですね。これを知らないと、季節の判定を間違えてしまいます。

見分け方はシンプルです。雨温図の気温の折れ線グラフが、6〜8月(グラフの中央あたり)で山になっていれば北半球。逆に12〜2月(グラフの両端)で気温が高ければ南半球です。気温の山の位置で半球を判断してから、降水の季節を読むのが正しい順番ですよ。

たとえば南半球の地中海性気候(Cs)の場合、「夏に乾燥」なので、北半球の感覚で12〜2月が乾燥していると読み取る必要があります。グラフの月だけを見て「冬に乾燥しているからCw」と早とちりしないように気をつけてください。ここは差がつくポイントなので、ぜひ意識しておきましょう。

ケッペンの気候区分の覚え方のまとめ

ここまで、ケッペンの気候区分の覚え方を、記号の仕組みから雨温図の判定まで一通り解説してきました。最後にいちばん大事なことをもう一度。それは記号を丸暗記するのではなく、意味を理解して翻訳できるようにするということです。

大文字は「熱乾温冷寒」で暑い順、小文字はf・s・wで雨の季節、まずは樹林のあり・なしで大きく分ける。この3つの軸を押さえれば、13の気候区は一本の流れでつながって見えてきます。あとは雨温図で「気温 → 降水」の順にチェックし、紛らわしいペアは対比で整理する。これだけで、入試レベルの問題にもしっかり対応できるようになりますよ。

とはいえ、気温や降水量の細かい数値の定義は教科書や資料集によって表現が異なることもあります。正確な定義や最新の区分は、お使いの教科書や公式の資料で必ず確認してくださいね。そのうえで、判定に迷う問題や自分の理解が合っているか不安なときは、最終的な判断は学校の先生に相談してみてください。一人で抱え込まず、頼れるところはどんどん頼っていきましょう。

ケッペンの気候区分は、最初こそとっつきにくいですが、仕組みがわかれば地理の中でもむしろ得点源にできる分野です。この記事が、あなたの地理の勉強の助けになればうれしいです。一緒にコツコツ進めていきましょうね。

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この記事を書いた人

京都在住の現役京大生・パンダです。

地方の公立高校に通っていた頃、右も左も分からないまま京都大学を目指すも、現役時代は不合格。しかし京大への思いを諦めきれず、浪人を決意しました。

周囲に予備校はなく、金銭的にも他県の予備校に通うのは難しかったため、「宅浪」という選択肢を選び、一年間独学で勉強。その結果、無事に京都大学に合格することができました。

この経験を通して、「受験に必要なのは才能ではなく、正しい情報と継続的な努力」だと実感しました。だからこそ、今は受験生の皆さんに向けて、役立つ情報を発信し、「情報の壁」を少しでも低くしたいという思いで活動しています。

趣味は漫画とアニメの鑑賞。体を動かすことも好きです!

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