こんにちは。現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。
N方式は、日本大学の一般選抜「N全学統一方式」のことです。同じ試験日・同じ問題で、複数の学部・学科を併願できる方式として案内されています。「全学部の入試」と聞いても、必要科目、追加の選考、費用まで全国共通になるわけではありません。
この記事では、N方式の意味と、2027年度のA個別方式・AN共通日程方式との違いを整理します。名前だけで決めず、自分の学科に必要な科目と時間割を確かめ、出願候補を絞れるようにしましょう。
- N方式と全学部統一という呼び方の関係
- 日大のN・A・AN方式の違い
- 2027年度の日程と追加選考の確認
- 科目・時間割・費用を点検する出願表
2026年10月14日に確認した日本大学の2027年度公式案内をもとにしています。詳細・変更・学部ごとの例外は、最新の募集要項を優先してください。
N方式は日大の全学統一入試
まず「N方式」という具体的な名称と、「全学部統一」という一般的な呼び方を区別します。

全学部統一という呼び方との関係
N方式は日大での正式な方式名で、全学部統一方式は他大学でも使われる呼び方です。両者を必ず別制度として対比するのではなく、日大のN方式は統一入試の具体的な一例だと捉えると分かりやすいです。
日大のN方式では、同じ日の問題を使って複数の学部・学科への併願ができます。一度の試験結果を複数の出願先で使うことが特徴です。ただし、試験を受けただけで学びたい学科すべてへ自動的に出願されるわけではありません。対象の学部・学科を選び、必要な手続きを行います。(出典:日本大学「N全学統一方式」)
他大学の「全学部」「統一」「学部別」を調べるときも、出願の数、科目、同一日内の併願、得点の使い方を読みます。同じ名称だから日大と同じ条件、と判断しないでください。共テを使う方式も含めた一般選抜の分類は、大学受験の入試方式と仕組みで整理しています。
N・A・AN方式の違い
2027年度の日大を調べるときは、AとNだけでなくANも確認します。問題を作る単位と、併願できる範囲が同じではありません。

問題と同日の併願条件を比べる
日大の公式案内では、Aは学部が独自に行う方式、ANは複数学部が共同で行う方式、Nは全学統一方式として区分されています。Cは共テ利用、CAは共テと学部独自試験の併用です。(出典:日本大学「2027年度一般選抜」)
表は横にスクロールできます。
| 方式 | 基本的な区分 | 比較するときのポイント |
|---|---|---|
| N全学統一 | 統一問題での受験 | 同日・同じ問題による複数出願と必要科目 |
| A個別 | 学部独自の選抜 | その学部の科目・日程・学科間併願 |
| AN共通日程 | 複数学部の共同実施 | 試験日選択と同日内の併願制限 |
A方式なら併願できない、と一括りにはしません。たとえば日大生産工学部の2027年度A個別方式では、全学科を併願できると案内されています。方式の名前だけでは、学科間の可否まで決まりません。(出典:日本大学生産工学部「A個別方式」)
AN第1期は、2月3・4・5日から試験日を選べる方式として案内されています。一方、同一試験日の複数学部・学科への併願は原則できず、法学部には例外があります。「Nで一度に複数出願できるから、ANも同じ」と読み替えないでください。(出典:日本大学「AN共通日程方式」)
自分の候補の学科について、実施する方式の欄をまず確認します。そのあとで科目・日程を比べると、使えない方式を前提に対策することを避けられます。
第1期と第2期の日程を確認
N方式には期の区分があります。同じ学部でも、募集人数・条件・発表日が同じとは限らないため、期まで含めて候補を記録します。

追加選考と費用を別に調べる
2027年度の公式N方式案内の日程は次の通りです。郵送書類の条件を含む出願期限と、試験日を分けて見ます。
| N方式の区分 | 出願締切 | 試験日 |
|---|---|---|
| 第1期 | 2027年1月22日・郵送必着 | 2027年2月1日 |
| 第2期 | 2027年2月25日・郵送必着 | 2027年3月4日 |
出典は前掲の日本大学「N全学統一方式」です。医学部の二次試験、芸術学部の専門試験併用型など、追加の選考を確認する必要がある場合もあります。「全学統一だから、どの学部でも同じ一日で完了する」とは考えません。
入学検定料にも学部差があり、同一学部・学科へのA・ANとNの同時出願に関する優遇も案内されています。対象方式・期・学科・同時出願の条件を満たすか確かめましょう。個別に出願した後で、同じ割引が当然に適用されると推測しないことが大切です。
費用の比較表には、検定料だけでなく移動・宿泊も加えます。出願時の確認票、書類の提出、支払い、受験票の取得までを別の済み欄にすると、「入力したから完了」と取り違えにくくなります。
併願は科目と時間割で点検
併願できると分かっても、必要な科目を実際に受験できるかが次の確認です。希望学科の名前だけで出願表を作らないようにします。

同じ問題でも必要条件は異なる
必要科目、配点、出題範囲、時間割は候補ごとに書き出します。特に「選択科目の名前は知っているが、どの時限に受けるかを見ていない」という状態を解消しましょう。
次の時間割例は説明のための自作で、実際の日大の時間割ではありません。出願先に必要な科目を確認する理由を示しています。
| 仮の出願候補 | ある時限に必要な科目 | 点検結果 |
|---|---|---|
| 候補X | 数学 | 同じ時限で数学を受ける条件 |
| 候補Y | 数学 | Xと同じ科目なら、その科目条件を照合 |
| 候補Z | 数学と別の選択科目が同じ時限に必要 | その時間割では両方を同時受験できない |
公式に併願の対象となる学科であっても、選択科目や時間割の組合せを確かめる必要があります。上の表だけで実際のX・Yの併願を認定するものではなく、大学の正式な条件に戻って判断します。
外部の英語資格・検定試験を使う場合も、級を持っているだけで確認を終えません。試験の種類、対象方式、取得時期、スコア基準、必要書類、大学の得点換算を調べます。(出典:日本大学「外部の英語資格・検定試験スコア利用可能な選抜」)
どの選択科目を勉強するか迷う場合は、出願条件を先に押さえてから、志望校の条件から考える科目選択へ進んでください。
方式に合う科目対策を決める
選択した方式の問題で、今ある基礎を時間内に使えるかを確かめます。NとAで、同じ練習がそのまま足りるとは決めつけません。

過去問で形式を確認する
最初に、受ける方式と科目に対応する過去問を確認します。英語なら出題範囲、解答形式、長文の量、時間内に処理する順序。数学なら範囲、問題の形式、解く過程で詰まる箇所を見ます。まだ習っていない範囲は、既習範囲での診断と分けて記録しましょう。
追加する学科によって受験科目が増えるなら、対策時間も増えます。同じ試験日で受けられることだけを理由に、必要な範囲や復習の量を無視して出願先を増やさないことが大切です。
同じ試験結果を複数の学科が使う方式は、選択肢を増やす一方で、一度の試験の出来が複数の判定に関わります。出願を三つにしたら、独立した受験の機会が三回になった、と確率を計算することはできません。
初回の演習では「知識がなかった」「分かっていたが時間が足りない」「条件を読み落とした」を分け、その原因に合う復習を決めます。過去問の目的と復習の手順は、過去問の開始時期と具体的な使い方を参考にしてください。
方式の条件を確認したあと、参考書をどの順番で進め、科目ごとの復習と計画を組むかで迷う方には「パンダ式勉強法 完全版」を用意しています。学習の原理、計画、科目ごとの進め方を整理したnoteです。
有料部分は2,980円(2026年10月14日確認)。方式選びと本記事の表は購入せずに利用できます。入試の最新条件は日大の公式資料を優先してください。
出願候補を確認表へ記録する
最後に、候補学科と方式の条件を一行ずつ整理します。名称・必要科目・時間割の対応が取れるかを点検してください。

学科・科目・提出条件を記録する
| 記入する項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 出願先 | 大学・学部・学科・方式・第1期/第2期 |
| 試験条件 | 科目、範囲、配点、各時限、追加選考 |
| 併願条件 | 同日内の可否、科目の組合せ、必要な別出願 |
| 資格利用 | 対象スコア・取得時期・証明書・得点換算 |
| 費用と提出 | 割引条件、入力・支払い・書類の締切 |
| 合格後 | 発表日時、入学手続きの期限、進学意思 |
| 根拠 | 募集要項の対象年度・URL・該当ページ |
候補が並んだら、「すべて受験に必要な科目を満たすか」「同日の時間割に矛盾がないか」「追加した費用と対策時間に見合うか」を確認します。併願の可否が分からなければ、学科と方式を具体的にして大学の窓口へ問い合わせてください。
N方式のよくある質問
Q1. N方式と全学部統一方式は違う入試ですか?
A. Nは日本大学の全学統一方式の正式名です。他大学の全学部統一という呼び方と必ず対立するものではありませんが、科目・併願・配点は各大学の条件で確認します。
Q2. N方式を受ければ全学部に自動出願されますか?
A. いいえ。希望する学部・学科に出願し、必要な条件・手続きを満たします。同じ試験を複数の出願で使えることと、自動で全学部へ出願することは別です。
Q3. A方式は一つの学科しか受けられませんか?
A. 学部によります。生産工学部A個別方式では全学科への併願が案内されています。Aという名前だけで一律に判断せず、志望学部の要項を確認してください。
Q4. AN方式も同じ日に複数の学部を併願できますか?
A. ANの公式案内では同一試験日内の複数学部・学科併願は原則不可とされ、法学部には例外があります。Nと同じ条件を適用せず、対象学部の条件で確認してください。
Q5. N方式はA方式より受かりやすいですか?
A. 名称だけでは判断できません。募集枠、配点、科目、問題形式と自分の準備状況を比べます。複数出願できることだけで、合格が保証されるわけではありません。
まとめ:名前より正式な条件を見る
N方式の特徴は、日大の統一問題を複数の出願で利用できることです。2027年度はA・ANの区分も含め、希望学科の実施方式と、科目・時間割・追加選考を確かめましょう。
まず候補の学科を一つ選び、確認表を公式要項から埋めてください。その条件に合う候補を比較すれば、名前の印象だけで出願することを避けられます。


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