大学受験の9月にやること|基礎から過去問へ切り替える手順

大学受験の9月にやること、基礎から過去問への学習を表したアイキャッチ

こんにちは。現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。夏休みが終わり、授業や宿題が戻ってくると、受験勉強に使える時間が急に少なく感じますよね。大学受験の9月に何をするか迷ったら、まず夏までの勉強を点検し、基礎へ戻る分野と過去問へ進む分野を分けましょう。

9月は、すべてを新しくやり直す月ではありません。いま使っている教材で穴を埋めながら、志望校の問題で次の課題を見つけ、学校のある一週間に収まる量へ組み替える月です。この記事では、高3生を中心に、科目別の課題の選び方、週間計画、模試の復習、出願準備を具体化します。

9月から本格的に大学受験の勉強を始める場合も、入口は同じです。ただし、残り月数だけで間に合うとは判断できません。必要科目と現在地を確かめ、最初の一週間で実行できる課題から始めてください。

  • 基礎の穴と学校の予定を一枚に整理する
  • 傾向把握と実戦測定を分けて過去問を使う
  • 科目別の課題を平日と週末へ割り当てる
  • 模試の失点と出願準備を次の行動へつなげる

9月の課題を、自分の週間計画と過去問の使い方へつなげたい方へ。筆者の有料noteでも、その考え方をまとめています。 パンダ式の計画づくり・過去問と模試の活用を確認する

目次

9月に最初に確認すること

最初に必要なのは、参考書の追加ではなく、いまの条件の整理です。必要科目、学校の予定、分野ごとの理解を確認してから、9月末の到達点を決めましょう。

教材と確認リストを並べて9月の課題を整理するイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

必要科目と学校の予定を並べる

志望する大学・学部・選抜方式ごとに、必要な科目と配点を公式資料で確認します。共通テストだけに使う科目と、個別試験にも使う科目を分け、確認した資料名と年度をメモしてください。同じ大学でも学部や方式が違えば条件が異なるため、友達の科目表をそのまま使わないようにします。

その横に、授業、宿題、小テスト、定期考査、行事、模試の日を並べます。予定が集中する週まで普段と同じ課題を詰めると、計画を作った段階で無理が生まれます。日付が未定の行事は、担任の先生に確認する日も書いておきましょう。

必要科目がまだ絞れていない場合は、大学名の候補だけでなく受験方式まで書きます。科目が増える候補を残すなら、その学習時間も必要です。判断がつかない点は進路の先生に相談し、使う可能性のある科目を、確認前に自己判断で削らないでください。

基礎の穴を分野単位で見つける

「数学が苦手」「英語は終わった」という科目単位の感想を、分野単位の記録に変えます。いまの教材から基本問題を選び、解説を閉じて解いてみてください。答えが合うかに加え、解法や文の読み方の理由まで説明できるかを確かめます。

分野の状態確認すること9月に置く課題
まだ習っていない授業で扱う時期と必要範囲初学の予定と質問先を決める
習ったが再現できない用語・原理・基本解法のどこで止まるか該当する説明と例題へ戻る
基本はできるが遅い時間を使う手順と処理標準問題で時間と答案を記録する
基本を自力で使える入試問題でも使えるか過去問や実戦形式で点検する

一問だけで分野全体を判断せず、異なる基本問題も確かめます。たまたま覚えていた答えが出ても、それを実力の証拠にしないためです。一方で、すでに自力で解ける問題まで毎日やり直す必要はありません。戻る箇所を絞るほど、学校のある日にも復習を入れやすくなります。

9月末に確かめる状態を決める

月末の目標は「問題集を終える」だけにせず、何を自力でできるようにするかで書きます。数学なら「苦手な基本例題の方針を理由つきで書く」、英語なら「学習した文構造を短い文章で説明する」といった形です。範囲と確認方法があれば、達成したかを自分で判断できます。

全科目に同じ目標を置く必要はありません。未習範囲がある理科は原理の理解、英語は読解の失点原因の把握、数学は標準問題の再現というように分けます。9月から始めたばかりなら、必要範囲を把握して基礎教材を進める科目があっても構いません。

まず一週間分を実行し、見積もった量が合っているか確かめてください。月初の計画が大きすぎたと分かったら、月末目標を分野単位に絞ります。進まなかった冊数を眺めるより、自力で使えるようになった範囲と残った穴を記録する方が、10月の課題を決めやすくなります。

基礎と過去問を並行する判断

9月だから全員が過去問中心にする、という決め方はしません。過去問を何のために使うかを分け、基本を使える範囲から演習へ進みます。

基本教材と過去問を往復して弱点を直すイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

傾向把握と実戦測定を分ける

傾向把握は、試験で何が求められるかを調べる作業です。問題の形式、扱う分野、記述の量、時間制限を見ます。まだ習っていない部分があれば、その範囲を印で区別してください。全問を解き切れなくても、学ぶ範囲とゴールの関係を確認する役割があります。

実戦測定では、いまの実力を時間内に答案へ出せるかを確かめます。基本問題と標準問題に取り組める科目で、時間を区切って解き、得点、途中で止まった箇所、残り時間を記録します。解説を見ながら解いた問題や時間制限なしの結果を、そのまま本番の得点力とは扱いません。

例えば数学に未習分野が残っていても、既習分野の出題を確認することはできます。部分演習をするなら「既習の大問だけ」と記録し、一年分を通した点数とは分けてください。未習の問題を解けないことと、習った基本を使えないことでは、翌週に必要な作業が違います。

9月の最初の確認では、問題を見た目的を答案の上に書いておくと混同を防げます。目的や開始時期の全体像を整理したい場合は、過去問の時期と使い方をまとめた記事も参照してください。ここでは、確認した結果を学校のある週へ戻すことに集中します。

8割の目安を自力再現で確かめる

私は、基礎が8割くらい固まったら、完璧にこだわりすぎず過去問へ進むことを目安にしています。最初は基礎を完璧にしてから進もうとしましたが、一部を復習するうちに別の分野が抜けることを繰り返し、かなり時間を無駄にしました。

ただし、この8割は私自身の判断の目安です。共通の合格基準でも、入試で8割取れるという意味でもありません。問題集の8割のページを読んだだけで、基礎が固まったことにはなりません。必要範囲の基本事項を理解し、典型的な問題で自力で使えるかを確かめることが先です。

基本問題で止まる箇所が多い科目は、基礎の学習を厚くします。基本は使えるのに問題の組み合わせで迷う科目は、標準問題や過去問で課題を探します。これを科目ごと、分野ごとに判断するので、「全科目の全範囲が終わるまで過去問禁止」という待ち方にはしません。

迷う場合は、解いた答案を先生に見てもらいましょう。「過去問を始めてよいですか」だけでなく、基本問題でできたことと入試問題で止まった箇所を示すと、戻るべき範囲を相談しやすくなります。基礎の確認を省いて難問の解説を暗記する方向には進まないでください。

戻る基礎と次の演習を一組にする

過去問で穴を見つけたら、該当する教材の説明と例題へ戻り、その後に同じ考え方を使う問題へ進みます。「過去問を解いた」で終わらせず、次の確認までを一組の課題にします。答えを覚えた元の問題だけでなく、条件が少し違う問題でも使えるかを確かめましょう。

数学で条件から方程式を作れなかったなら、まず条件の読み取りと立式の基本例題を確認します。英語で修飾関係を取り違えたなら、文構造の説明と短い例文へ戻ります。原因と関係のない章を最初から読み直すより、戻る場所を特定することが大切です。

演習後に残す三つの記録

止まった原因、戻る教材の範囲、次に確かめる問題を書きます。「英語を復習」ではなく、「修飾関係を確認し、別の短い文で説明する」まで決めてください。

復習が残っている間に新しい年度ばかり増やすと、同じ穴を何度も見つけるだけになります。次の演習の前に、前回の主要な課題を自力で確認できたかを点検します。難しすぎる一問は先生に優先度を相談し、基本や標準の取りこぼしから順に扱いましょう。

科目別に9月の課題を決める

科目の数だけ教材を増やす必要はありません。いま失点している作業を一つずつ特定し、9月の週間計画に入れる課題へ変えます。

科目別の学習課題を整理したノートのイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

英語は読めない原因を分ける

長文を読めなかったときは、知らない単語が多いのか、文法や文構造が分からないのか、文は読めるが内容の関係を追えないのかを分けます。単語と文法が十分に使えない状態で長文の量だけ増やしても、何を直すかが曖昧になります。

基本語が出てこなければ、使っている単語教材の該当部分を確認し、短い文でも意味が取れるかを見ます。文構造で止まるなら、主語と動詞、修飾する範囲を整理し、訳だけでなく読み方を説明します。解説を読んで理解できた文と、自力で読める文を区別してください。

文の意味が取れるようになってから、段落のつながりや設問の根拠を確認する読解を増やします。9月の課題例は「読解一題を解き、迷った設問の根拠を本文中に示す」です。時間切れが課題なら、大問ごとの所要時間も残し、どの作業で止まったかを見ます。

リスニングや英作文が必要な場合は、それぞれ別の課題を設けます。聞き取れなかった音声は原稿を確認してからもう一度聞き、英作文は書いた文を先生などに見てもらって修正します。読解だけを進めて必要な形式を放置しないよう、科目表と照らし合わせましょう。

数学と理科は理由から立て直す

数学は、解法を覚える前に「なぜその方針になるか」を説明できるかが大切です。問題文の条件と、使う定理や式がどうつながるかを書きます。解説を読むと分かるのに次の問題で手が止まる場合は、解法名だけでなく、方針を選ぶ手掛かりも残してください。

方針は合っているのに答えがずれる場合は、計算の途中を確認します。符号、式変形、場合分けなど、どこで誤ったかを絞り、同じ処理を使う基本問題で直します。理由を理解した上で、解説を閉じて最初の一行から答案を再現することを課題にします。

物理は、現象を図にして、何に着目するかを決めてから立式します。公式を思い出せても条件と結び付けられないなら、原理の説明へ戻ります。化学も、反応や量の関係を説明してから計算してください。結果だけ暗記すると、条件が変わった問題で判断できなくなります。

学校でまだ扱っていない範囲は、授業予定と自学の進め方を先生に確認します。既習範囲の演習と未習範囲の初学は別の課題として記録し、未習の問題を落としただけで科目全体を苦手と決めないようにしましょう。初学に使う時間も週間計画の中へ入れます。

国語と社会と情報の枠を残す

国語は、現代文の答えの根拠と、古文・漢文の基本知識を分けて確認します。現代文は「何となく正しそう」ではなく、本文のどこから答えを判断したかを示します。古文・漢文は語句や文法で止まった箇所へ戻り、その知識を短い文章で使えるか確かめます。

社会は、用語を点で覚えるだけでなく、原因と結果、背景と変化をつなげます。間違えた用語を一つだけ覚え直すより、関連する出来事や地域の特徴と並べて説明してください。資料を使う問題なら、知識不足なのか、資料の読み取りを誤ったのかも分けます。

情報を使う場合も、言葉の定義を知っていることと、問題の条件に沿って処理できることを区別します。手順を追う問題で止まったなら、途中の状態を紙に書いて確認します。授業の課題が受験に必要な範囲と重なる場合は、その課題を学習の枠に含めましょう。

これらを「主要科目の後で、時間が余ったら」とすると、一週間まったく触れない科目が出てきます。必要科目には短くても固定の枠を置き、苦手な作業を絞ります。次の表は記入例であり、私の当時の時間割や、全員に必要な量を示すものではありません。

科目9月の課題例完了の確認
英語読めなかった文の構造を確認別の文でも読み方を説明できる
数学方針が出ない基本例題へ戻る解説なしで理由と答案を書ける
理科現象・原理と式を結び付ける条件を変えても立式できる
国語設問の根拠と基本知識を確認根拠を示し、知識を文中で使える
社会・情報関係や処理の途中を説明新しい問題で同じ考え方を使える

学校と両立する週間計画

学校が再開した9月は、夏休みの時間割を縮めるだけでは回りません。平日に使える時間を測り、学校課題と受験課題の重なりを整理し、週末に演習と調整の枠を置きます。

学校と受験勉強を両立する週間プランナーのイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

平日の実測から使える時間を出す

最初の数日は、帰宅から就寝までの予定と実際の動きを記録します。食事や入浴、翌日の準備を除いて、机に向かえる時間がどれだけあるか確かめてください。通学中の短い確認と、答案を書くまとまった時間は分けます。睡眠を削って予定を成立させる組み方にはしません。

例えば帰宅後に180分使えたとしても、その中で学校課題に60分かかるなら、追加の受験課題に使えるのは120分です。この時間に長い演習、採点、復習を全部詰める前に、それぞれの所要時間を測りましょう。学校課題も含めた総量で考えることが、夏休みの計画との違いです。

平日には、疲れていても取り掛かりやすい最初の課題を決めます。「机に座ったら、昨日解けなかった例題を解説なしで確認する」といった形です。開始するたびに科目や教材を選ぶ時間を減らし、その日の主要な課題へ移ります。

学校課題を受験課題とまとめる

学校の問題集で、いま補いたい分野を扱うなら、その宿題を受験の基礎課題として数えます。同じ範囲の別教材を追加する前に、宿題の問題を理由つきで自力で解けたか確かめてください。提出は終わっていても、答えを写しただけなら理解の確認は残っています。

一方、学校課題だけでは不足する作業もあります。記述答案の確認、志望校の形式に沿った演習、必要科目の未習範囲などです。学校で何ができるかを把握し、不足する作業だけ別枠へ入れます。量が重くて両立できないときは、課題の目的と優先度を先生に相談しましょう。

平日の枠180分使える場合の仮例確認する結果
学校課題60分:提出範囲の問題自力で解けない問題を特定
重点課題50分:数学の弱点分野方針と理由を答案で再現
別科目の確認40分:英語の短い読解と見直し読めない原因と設問の根拠を記録
調整の枠30分:質問整理・残った復習翌日へ残す課題を明確にする

この表は量を考えるための仮例です。180分を確保できない日は、重点課題の範囲を小さくし、必要な別科目は他の日へ割り当てます。毎日全科目を均等に扱う必要はありませんが、一週間の予定から必要科目が消えないようにしてください。

週末に演習と調整の枠を置く

平日に長い試験時間を確保しにくい場合は、週末へ実戦演習を置きます。ただし、解く時間だけを予定に入れないでください。例えば午前に一科目を測定し、午後に採点と原因確認、翌日に戻る基礎と再確認を置くと、演習を次の学習へつなげられます。

土曜日が授業日なら、日曜日へ移すか、科目ごとに別の週末へ分けます。模試や行事のある週は新しい過去問を減らし、模試そのものを実力確認の機会として使いましょう。忙しい週に普段の演習量をそのまま上乗せする必要はありません。

日曜日の最後には、完了した課題、残った課題、見積もりと実際の時間の差を確認します。残った分を全部翌週へ足すのではなく、量が多すぎたのか、理解で止まったのかを判断してください。量の問題なら減らし、理解の問題なら質問と基礎の確認を先に置きます。

私は勉強量をタスクで決め、終わった後は趣味に切り替えていました。ただし、宅浪中の生活を学校のある高3生へそのまま当てはめることはできません。あなたの授業と生活を先に置き、週末にも休む時間を残して、翌週また実行できる量を選びましょう。

目標から課題量を決める基本を確認したい場合は、勉強計画の立て方を解説した記事も参考にしてください。9月は、その計画を学校のある平日の実測へ合わせて調整することが大切です。

週間計画を作ったら、過去問と模試の結果を修正に使いましょう

学校と両立する予定を組めても、答案を見て何を変えるかで迷うことがあります。パンダ式勉強法の第二章では実行可能な計画と継続の仕組み、第五章では過去問の使い方と模試を学習につなげる方法を扱っています。今週の課題と確認日を具体化するための補足として読めます。

週間計画と答案の振り返りをつなぐ考え方を読む

模試の復習を次週へ反映する

9月の模試は、受けた後に何を変えるかまで決めて活用します。判定は現在地を考える材料にし、答案から見つけた課題を翌週の予定へ入れましょう。

模試の答案を分析し次週の課題へつなぐイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

判定と答案の課題を分けて読む

判定と得点は確認しますが、それだけで勉強内容を決めないでください。同じ点数でも、基本知識がなくて解けなかった場合と、時間が足りず最後に届かなかった場合では対策が違います。科目別の結果と答案を並べ、何を直すと次の演習で変化を確認できるかを見ます。

私の高3の10月はBかC判定で、過去問にもすでに入っていました。それでも現役では不合格でした。浪人期の10月はだいたいAでしたが、前年の蓄えがありました。私の場合は、前年からの積み重ねが判定の違いにつながっていました。開始月や一回の判定だけで合否を判断せず、答案で確認してください。

だからこそ、判定を見ないのではなく、見た上で行動を具体化します。「間に合うか」という不安だけを繰り返すより、必要な課題を時期から逆算し、次の一週間で実行する形へ変えていきましょう。合否の保証ではなく、いま修正できることを選ぶための考え方です。

失点の原因を三つに分類する

まず、解けなかった問題を一問ずつ見直します。特に数学では、方針は分かったのに計算が合わなかった、知っている解法を思い出せなかった、解説を見てもその解法を知らなかった、という三つを分けると、戻る場所が見つかります。

失点の原因答案で確かめること翌週の課題
処理で誤った計算・転記・条件確認のどこでずれたか同じ処理を使う問題で直す
知っていたが使えなかった方針を選ぶ手掛かりを見落としたか条件と解法の理由を結び付けて再現
必要な知識がなかった未習か、既習事項が抜けているか説明と基本例題を学び直す

ほかの科目では、「知識」「読み取り・判断」「処理」のように、実際の誤りに合う言葉へ変えて構いません。時間切れは別に印を付け、何に時間がかかったかも残します。単に急いで解く練習を増やす前に、基本事項で止まっていたのか、解く順序に問題があったのかを確認してください。

分類できない問題は、分からなかった箇所と自分の答案を先生へ持っていきます。正答だけを尋ねるより、「ここまで考えて、この条件を使えなかった」と示す方が、次に必要な練習を相談しやすくなります。難問一問より、繰り返している基本・標準の失点を先に扱いましょう。

次週の行動を記録表で決める

復習は、解説を読んで納得するところで終えません。戻る教材、取り組む日、確認する問題を記録します。結果が返却されるまでの間も、問題冊子や自分の解答の記録から、確かめられる課題には取り組めます。覚えていない解答は推測で埋めず、返却後の確認に残してください。

記録する欄数学での記入例
問題と失点確率の問題で場合分けが抜けた
原因条件を整理せず、覚えた式を当てはめた
戻る範囲使用教材の該当説明と基本例題
取り組む日火曜の重点課題の枠
再確認木曜に別の問題で場合分けを説明
翌週の判断再現できれば標準問題へ、できなければ質問

この記入例のように、「数学をもっと頑張る」を曜日と作業へ変えます。最初から全失点を一週間に詰める必要はありません。繰り返した基本の誤り、必要科目の大きな穴などから優先し、使える時間に収まる数を選びます。

再確認できた課題は次へ進め、できなかった課題は、量を増やす前に原因を見直します。模試ごとに新しい復習ノートを増やすより、一枚の記録で未確認の課題を追えるようにしてください。次の模試では総得点だけでなく、前回選んだ失点が減ったかも確かめます。

9月の出願準備も別枠で進める

勉強の計画と、出願の手続は分けて管理しましょう。ここでは、2027入試に向けた2026年9月時点の行動例を示します。制度や日程は毎年固定ではなく、自分が受験する年度の公式情報を確認する必要があります。

書類と日程を確認する大学出願準備のイラスト
学習や準備の流れを表したイメージイラストです。実物教材、実際の答案や出願画面ではありません。

年度別の登録と支払いを確認する

出願日程の対象年度と確認時点

確認日は2026年10月9日です。令和9年度(2027年度)共通テストの出願内容登録期間は2026年9月15日10時から10月2日17時まで、検定料の支払期限は10月2日23時59分でした。確認時点では、出願登録・検定料支払いの期間は終了しています。以下は9月に何を確認するかの例であり、今から申し込めるという案内ではありません。

当該年度の公式案内では、検定料等の支払いをもって出願完了とされ、受験票の取得は2026年12月4日10時から、本試験は2027年1月16日・17日です。登録だけで手続を終えたと思わず、支払いと完了状態まで確認することが必要でした。(出典:大学入試センター共通テスト出願サイト「はじめに」) 出願済みの方には、2026年10月9日10時から10月16日17時まで出願内容の確認・訂正期間が設けられています。これは新規出願の受付延長ではありません。訂正の方法や追加支払いが必要な場合の期限は、大学入試センターのWeb出願案内とマイページで確認してください。

9月の確認表では、登録、支払い、完了確認を別の作業にします。家族に支払いを相談する場合も、誰がいつ行い、本人がどこで完了を確認するかまで決めます。締切当日に初めて入力する予定ではなく、確認や問い合わせに使える日を残しておきましょう。

大学の要項と学校の締切を分ける

大学が公表する資料にも種類があります。京都大学の一般選抜ページには、令和9年度入学者選抜要項の発表が2026年7月22日更新として掲載されています。これは入学者選抜要項であり、一般選抜学生募集要項が同日に発表済みという意味ではありません。(出典:京都大学「一般選抜」)

9月は、公表済みの資料で必要科目や選抜方式を確認し、募集要項など後から確認する資料も一覧に残します。大学への出願期限と、調査書などを学校へ依頼する期限は別です。推薦などを検討している場合も、対象方式の公式資料と校内の手続をそれぞれ確認してください。

確認対象自分で埋める欄
対象の入試年度・大学・学部・選抜方式
資料資料名・公表日・確認日・参照先
必要な手続登録・支払い・書類準備と完了の確認方法
学校への依頼必要書類・担当窓口・校内締切
作業の予定担当する人・取り組む日・未確認事項の質問先

未公表の資料は前年の日程で確定させず、次に公式ページを確認する日を書きます。手続の作業枠を勉強とは別に置くことで、「問題集が終わったら調べる」という先延ばしを防げます。必要書類を家族や学校へ頼む場合は、自分だけの予定で完結させないことも大切です。

大学受験の9月のよくある質問

Q1. 大学受験の勉強を9月から始めても間に合いますか?

A. 開始月だけでは判断できません。必要科目と配点、未習範囲、基本問題の再現、学校込みの学習時間を確認し、最初の一週間の課題を決めてください。実行結果を見て量と優先度を直し、志望校や受験方式については先生にも相談しましょう。

Q2. 基礎が全部終わっていなくても過去問を使えますか?

A. 傾向把握と実戦測定を分けて使います。未習範囲があっても出題形式の確認はできます。自力で基本を使える範囲から演習へ進み、見つけた穴へ戻りましょう。私の「基礎8割」は判断の目安で、全員共通の基準や合格保証ではありません。

Q3. 平日は学校の宿題だけで終わってしまいます。

A. まず、宿題と受験課題が重なる範囲を確認します。その中で理解と再現を確かめ、不足する作業を別枠へ置きます。長い演習は週末へ移し、課題量が両立できない場合は先生に相談してください。睡眠を削る前提で予定を増やさないようにしましょう。

Q4. 模試の復習はどの問題から始めますか?

A. 繰り返している基本・標準の失点を優先します。処理の誤り、知っていたが使えなかったこと、必要な知識がなかったことを分け、戻る教材と再確認の日を決めましょう。分類できない問題は、途中の答案を示して先生へ質問します。

Q5. この記事の共通テスト出願日程は毎年同じですか?

A. 毎年固定ではありません。本稿は令和9年度の例で、2026年10月9日の確認時点では出願登録・検定料支払いの期間が終了しています。今から出願できる案内ではありません。受験する年度の公式資料で、手続ごとの期限と完了条件を確認してください。

まとめ:9月の勉強を次週へつなぐ

大学受験の9月は、基礎と過去問を科目別に行き来しながら、学校のある生活へ計画を合わせる時期です。教材の冊数より、自力で使える範囲と、次に直す課題を記録しましょう。

今日の三つの作業を決める

今日やることは、必要科目と学校の予定を一枚に並べる、苦手分野の基本問題を解説なしで確かめる、今週の重点課題と確認日を決めることです。出願準備は別の確認表へ分け、期限と質問先を残してください。

9月末の記録で10月へ進む

月末には、再現できるようになったこと、残った基礎の穴、演習で見つけた課題、平日に実行できた量を見直します。その記録から10月の一週間を組み、できる範囲は次へ進めましょう。不安を消してから動こうと待つより、確かめられる作業を一つずつ実行することが大切です。

9月の取り組みを、次の一週間と10月へつなげたい方へ

基礎の未完成分野を確認し、学校生活に合わせた予定を組んだ次は、演習の結果で計画を直す段階です。私が宅浪で京都大学に合格した経験をもとに書いたパンダ式勉強法を、計画づくりと過去問・模試の活用をまとめて考えるための補足にできます。

  • 第二章:実行可能な勉強計画の組み方
  • 第二章:計画を続けるための仕組みづくり
  • 第五章:過去問の使い方と模試の活用

筆者の有料note:現在2,980円。購入時の価格と内容は販売ページで確認してください。

パンダ式の計画・過去問活用と無料部分を読む

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この記事を書いた人

京都在住の現役京大生・パンダです。

地方の公立高校に通っていた頃、右も左も分からないまま京都大学を目指すも、現役時代は不合格。しかし京大への思いを諦めきれず、浪人を決意しました。

周囲に予備校はなく、金銭的にも他県の予備校に通うのは難しかったため、「宅浪」という選択肢を選び、一年間独学で勉強。その結果、無事に京都大学に合格することができました。

この経験を通して、「受験に必要なのは才能ではなく、正しい情報と継続的な努力」だと実感しました。だからこそ、今は受験生の皆さんに向けて、役立つ情報を発信し、「情報の壁」を少しでも低くしたいという思いで活動しています。

趣味は漫画とアニメの鑑賞。体を動かすことも好きです!

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