こんにちは。現役京大生の受験バイブル、運営者のパンダです。
前期・後期は、国公立大学の一般選抜における日程の区分です。一部の公立大学には中期日程もあります。違いは受験日だけでなく、募集する学部・人数、試験科目、出願枠、合格後の手続きにもあります。
特に押さえたいのは、後期にも前期の合格発表より前に出願することと、前期の入学手続きを済ませると後の日程の合格対象から外れる規則です。「前期が駄目なら、そのとき後期を探す」と考える前に、三つの日程を同じ表へ並べましょう。
- 前期・後期・公立中期の基本的な違い
- 日程ごとの出願枠と2027年度の予定
- 前期の結果と入学手続きが与える影響
- 募集要項から作る併願の管理表
2026年10月14日に確認した2027年度の国立・公立大学協会の実施要領をもとにしています。以下はこの枠組みに沿う一般選抜の説明です。独自日程の公立大などの例外、書類・支払いの時刻や詳細は、各大学の最新の募集要項を確認してください。
前期・後期・中期の違い
名称と、それが国公立のどの選抜を指しているかを結びつけます。同じ「後期」という名前でも、私大の方式と同じ規則にはなりません。

日程と実施大学を区別する
国立大学の一般選抜は、前期と後期に分けて行う「分離分割方式」が基本です。公立大学には、この方式に加えて公立大学中期日程があります。志望大学が三日程すべてを実施するとは限りません。
表は横にスクロールできます。
| 区分 | 主な対象 | 2027年の試験開始 | 調べる内容 |
|---|---|---|---|
| 前期 | この方式の国立・公立 | 2月25日から | 学部・科目・配点・日数 |
| 公立中期 | 実施する公立大学 | 3月8日以降 | 実施学部・募集枠・科目 |
| 後期 | 実施する国立・公立 | 3月12日以降 | 実施の有無と前期との相違 |
出典:国立大学協会「2027年度入学者選抜の実施要領」、公立大学協会「2027年度入学者選抜の実施要領」。
試験開始日だけでは、面接を含む自分の受験日数や会場は決まりません。前期で教科試験を課し、後期で小論文など別の形式を課す場合もあるので、同じ大学でも日程ごとの条件を読み分けます。
また、公立大学協会の入試案内には、実施要領によらない独自日程の大学・学部が別に掲載されています。「公立だから必ずこの表の通り」と判断しないでください。推薦・総合型も含めた分類は、大学受験の入試方式と仕組みで整理しています。
併願できる出願枠を数える
候補の大学名を増やす前に、どの日程の出願枠を使うかを確認します。「国立と公立で別々の前期枠」とは数えません。

同じ日程を複数校に出さない
この枠組みでは、前期から一つ、公立中期から一つ、後期から一つ、合計三つまでの大学・学部への出願・受験が基本です。国立だけなら前期・後期の二つです。同じ前期日程の国立A大と公立B大を、別枠として両方受ける計画にはしません。
次は架空の管理例です。実在の大学の募集学部・科目を表していません。
| 日程の枠 | 候補の整理例 |
|---|---|
| 前期 | 国立A大と公立B大を比較し、最終的に一つを選ぶ |
| 公立中期 | その日程を実施する公立C大を調べる |
| 後期 | 国立D大の学部・科目と、入学意思を確認する |
| 別に確認 | 私大・独自日程・推薦等の条件と日程衝突 |
一つの大学の中で複数の学科に志望順位を付けられる制度や、同じ大学の異なる日程での併願条件は、その大学の定めに従います。「第一志望・第二志望を書ける」と「同じ日程に複数大学へ出せる」を混同しないことが大切です。
私大には学部別・全学部統一など別の方式があります。国公立の三枠の説明をそのまま使わず、私大側の併願条件と費用、試験日の重なりを確認します。
出願と試験の日を並べる
受験日は二月・三月に分かれていても、出願の準備はまとめて必要です。手続きの締切を試験日の直前と取り違えないようにします。

後期も前期の結果前に出願する
実施要領に沿う2027年度の国公立一般選抜の出願期間は、前期・公立中期・後期とも1月25日〜2月3日です。前期の結果が出る三月まで待ってから、通常の後期日程に新たに出願する仕組みではありません。
後期の試験が後だから、出願も後からできる、とは考えないでください。受ける候補は出願期間内に準備します。追加募集や欠員補充は通常の後期出願とは別の手続きです。
一方、出願サイトへの入力、検定料の支払い、郵送書類の必着・消印有効などは、大学の募集要項で具体的に定められます。2月3日という日付だけを予定表に書いて、書類の到着条件を確認しない状態は避けましょう。
合格発表も「前期なら全国同じ日」ではありません。国立の前期発表は3月6〜10日、公立の前期発表は3月1〜10日の範囲とされています。受験する大学の発表日・時刻と、入学手続きの期限をセットで記録します。
日付と提出条件の根拠は、前掲の各協会の2027年度実施要領と、自分の大学の募集要項です。試験科目と日数も同じ表へ足すと、移動・宿泊の見落としを防ぎやすくなります。
合格後の入学手続きを確認する
ここは、出願の可否だけでは整理できません。前期の合格と、その大学への入学手続きを完了した状態を区別します。

合格と手続完了を分けて考える
出願できることと、最終的に合格者として扱われることは別です。この実施要領の枠組みでは、前期の試験に合格し、3月15日までに入学手続きを完了した人は、中期・後期へ出願して受験していても、後の日程の合格者とはされません。
前期で不合格となった場合と、前期に合格して入学手続きを済ませた場合では、その後の動きが変わります。次の二つは制度を理解するための例で、進学先を代わりに決めるものではありません。
- 前期で不合格:出願済みの中期・後期について、受験資格、試験日、会場、科目を再確認して準備する
- 前期で合格:その大学へ進学する意思と手続条件を確認する。手続完了後は、中期・後期の合格対象から外れる規則を踏まえる
前期に合格したものの、期限までに入学手続きを行わなければ、その前期の大学への入学を辞退した扱いになります。「後の結果を見てから、前期の席を戻してもらえる」と考えないでください。迷うときは期限前に、大学の入試窓口と家族・学校へ確認します。
公立中期と後期の両方で合格した場合には、両方の発表を確認して進学先を選ぶ「事後選択制」の扱いがあります。それでも手続期限・納付方法は確認が必要です。独自日程の大学や、すでに推薦・総合型で手続きを済ませた場合は、それぞれの要項の条件も調べます。
前期の結果と、入学手続きの完了は分けて記録します。管理表には「合格/不合格」だけでなく、「手続期限」「進学意思」「手続完了日」の欄を作ってください。
日程ごとの受験方針を決める
制度上の枠を確認したら、実際に学びたい内容と自分が受けられる条件を照らし合わせます。三つの枠を埋めること自体が目的ではありません。

学びたい内容と試験条件を比べる
前期を第一志望として考える人は、その学部に必要な共テ科目、個別試験の配点、学びたい内容を先に確認します。中期・後期も、合格したら通う意思がある大学を候補にします。名前や偏差値だけで「一応出す」と決めると、合格後に困りやすくなります。
受験先の数と組み合わせを考えるときは、私立併願を含めた受験校数の決め方も参考にしてください。
- 日程別の募集人員と実施学部はどう違うか
- 必要な共テ科目の組合せを満たしているか
- 個別試験の教科・小論文・面接などに対応できるか
- 移動・宿泊・検定料を含む予算と体力は足りるか
- 合格した場合に学びたい内容と進学意思があるか
後期は前期より簡単、と一律には言えません。募集規模や志願者、選考形式が変わるため、同じ大学名でも別条件で比較します。前期用の教科演習が、そのまま後期の小論文対策になるとは限りません。
共テ後の自己採点を踏まえて候補を見直す場合も、出願条件と期限を守った範囲で判断します。ボーダーの得点率だけで合否が決まると考えず、大学が使う換算・配点と個別試験を確認してください。
出願の確認はこのページの表と公式要項で進められます。そのうえで、科目ごとの学習順序や週間計画までまとめて整理したい方には「パンダ式勉強法 完全版」の計画・学習の章が参考になります。
有料部分は2,980円(2026年10月14日確認)。まず無料部分で内容を確かめてください。購入によって出願条件が変わるものではなく、入試の最新条件は大学の公式資料で確認します。
併願表で締切と準備を管理する
候補を決めるところと、提出・受験・入学の手続きを終えるところまでを、ひと続きの表にします。

自分の大学の要項へ転記する
| 記入する欄 | 自分の要項から書く内容 |
|---|---|
| 枠と方式 | 前期/公立中期/後期/独自日程、大学・学部・学科 |
| 出願条件 | 共テ科目・個別科目・併願の制限 |
| 提出期限 | 入力、支払い、郵送と必着/消印有効の別 |
| 受験当日 | 試験日数、会場、集合時刻、移動 |
| 結果と手続き | 発表日時、進学意思、期限、完了日 |
| 根拠 | 対象年度、要項URL、ページ番号、確認日 |
たとえば前期A大の出願書類を準備したあと、同じ手順で中期C大・後期D大を確認します。共テの受験登録だけで大学への出願を終えたことにはなりません。候補が未確定なら、調査・相談に必要な日を提出期限より前に置きます。
学習課題を並行して管理するには、無料の年間・週間・復習計画表も使えます。勉強の課題と出願手続きは別の欄に分け、提出を完了したときだけ済み印を付けましょう。試験前の学習の切り替えは、11月・12月の勉強と直前期の優先順位を参考にしてください。
前期・後期・中期のよくある質問
Q1. 前期と後期は同じ大学で受験できますか?
A. 前後の両日程を実施していて、学部・学科の併願条件を満たせば候補になります。実施の有無、同一大学内の併願条件、科目の違いは、その大学の募集要項で確認してください。
Q2. 国立と公立の前期を一つずつ受けられますか?
A. この一般選抜の枠組みでは、国立・公立を合わせて前期は一つです。独自日程などの例外は別に確認します。国立と公立で別枠だと数えないでください。
Q3. 前期で落ちてから後期へ出願できますか?
A. 通常の後期は前期の結果前に出願します。2027年度の標準出願期間は1月25日〜2月3日です。追加募集・欠員補充の実施は別情報であり、通常の後期と混同しません。
Q4. 中期日程はどの大学にもありますか?
A. いいえ。実施する一部の公立大学・学部が対象です。国立の一般選抜に全国共通の中期枠があるわけではありません。公立協会のグループ表と大学の要項で確認します。
Q5. 前期で入学手続きをした後も後期の合格を待てますか?
A. この実施要領では、前期に合格して期限までに入学手続きを完了した人は、中期・後期を受験していてもその合格者とはされません。結果だけでなく、手続完了の扱いと例外を大学に確認してください。
まとめ:試験日と手続きを一緒に見る
前期・中期・後期の併願は、出願枠、科目、日程、入学手続きの四つを合わせて考えます。まず候補を日程の枠へ整理し、最新要項の出願期限と提出条件を書き出してください。
後期の出願を前期の結果まで待たないこと、合格と入学手続完了を分けることを押さえれば、次に大学ごとの条件を比較しやすくなります。


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